変えるための努力をいとわない人々

2013年7月 5日 (金)

216.環境法改正の問題点を指摘する集会案内

住民参加が進まないどころか、
国家に権力を集中させる逆行が机上で進んでいるときに
私は何をしているのかと、毎日焦燥感で死にたくなる。
でも死ぬヒマがあるなら、前に進めなくても行動しようと空回りすればいいし、
行動あるのみ、と動いている人を応援しよう。
 
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
 
7月12日緊急の院内集会(参議院会館)への参加呼びかけ!
「放射能拡散・野放し政策」を支える「環境法改正」成立をいかに覆(くつがえ)すか!
 
政府・環境省は広域震災廃棄物(放射性廃棄物瓦礫)処理に伴い、全国の市民住民の反対運動の前に環境省の政策は破綻しました。
 
環境省は全国の市民、住民運動が今後も放射能拡散への運動の拡大を恐れ事前の策として、今回の「環境法改定」に踏み切ったと事務局は考えています。
 
「環境法改正」案はすでに衆参議会で成立してしまいました。
だからと言ってこの法律を受け入れるわけには行きません。
 
今回の法改正は放射能拡散を止めるどころか合法的に放射能の拡散を容認する法律です。地方自治体の義務も権利も簒奪しました。
 
広域震災廃棄物(放射性廃棄物瓦礫)に携わった皆さんはもとより、これまで環境問題に取り組んでいらっしゃる個人、団体、グループの皆さまに改めて事務局から今回の「環境法改定」の本質的な問題点を示し、選挙後の国会を睨んで「環境法改正」の撤廃をいかに進めるか議論したいと考えています。
 
放射性廃棄物全国拡散阻止!3・26政府交渉ネット・事務局
 
【日時:会場】
◎7月12日(金曜日)
 午後12時30分より1時まで入館通行書配布。
 1時開場  13時30分開演
◎参議院会館:地下1階101号室
●資料代として\500円
 
【タイムスケジュール】
●事務局挨拶
第1部6月11日「国会でなにが行なわれたか」(13時35分)
(A)『6月11日環境委員会質問』(平山誠VS石原伸晃)上映
(B)質問主意書への内閣答弁書に対するコメント
  (平山誠議員、3・26政府交渉ネット事務局)
 
第2部(仮題)環境省広域震災廃棄物政策の破綻から学んだ政府・官僚たち(14時30分)
報告者: 青木泰氏
(3・26政府交渉ネット事務局・環境ジャーナリスト)
質疑応答
―休憩―
 
第3部(仮題)『環境法改悪』の問題点を暴く (15時40分)
報告者:藤原寿和氏
(3・26政府交渉ネット事務局/廃棄物処分場問題全国ネットワーク共同代表)
―質疑応答―
 
第4部 各地の取り組み報告と『環境法改悪』を撤廃させる拡大戦略会議(16時35分)
東白川郡鮫川村小型実験焼却炉建設&塙町バイオマス発電所計画最新動向など他。
(注:テーマは課題です。当日までの情勢分析で課題が変更されることもあります。
ご承知ください)
●17時40分終了

2013年6月21日 (金)

209.諦めたら終わりなわけで

2013年6月23日(日)と7月6日(土)に北海道と東京で
サンルダムをテーマに集会などがあります。

20130623event6_2


■    ヤマメ、サクラマスたちの川を守ろう!   ■
■     北海道・サンルダムをとめるために    

北海道・サンル川は、サクラマスの子どもであるヤマメが多くすみ、
絶滅危惧種のカワシンジュガイが生息するなど、北海道でも貴重な
自然の残る川です。

この川が、今、サンルダム建設によって破壊されようとしています。
サンルダムがつくられる理由はどのようなものか?また、サンルダム
をとめて川を守るために私たちに何ができるのか? を、北海道の自
然保護運動にかかわってこられた小野有五さんにうかがいます。

お話 小野有五さん (「サクラマス守り隊」代表、北海道大学名誉教授)

日時 2013年7月6日(土) 午後5時30分~7時30分

場所 YMCAアジア青少年センター 302会議室
    (JR水道橋駅より徒歩5分)
    http://ymcajapan.org/ayc/hotel/jp/access-access.html

主催 水源開発問題全国連絡会
    HP http://suigenren.jp/damlist/dammap/sanrudam/

参加費 500円
予約不要
お問合せ先 070-6642-9014(西島)

2013年6月14日 (金)

208.「未来の子どもに残すのは借金じゃないんじゃないですかね」

東日本大震災後の後遺症とも言える予算付けが今、日本列島を覆っている。
 
昨年、自民党が法案として提出した国土強靱化基本法案は、憲法改正草案と色濃くリンクし、「自民党の願望むき出しの平成の国家総動員法」とも言うべき構想だった。国が決めたハコモノを推進する上で、国民や自治体は、単に協力をすればいいだけの存在として下に置かれていた。以下の通りだ。
 
国土強靱化基本法案 「第五条 事業者及び国民は、国土の強靱化の重要性に関する理解と関心を深め、国及び地方公共団体が実施する国土の強靱化に関する施策に協力するよう努めなければならない。」
 
これが万が一、成立していれば、公共事業を進める上で、国民は国が言う通りに賛成・協力しなければならない。立ち退けと言われれば、立ち退かなければならない国になるところだった。
 
昨年末、安倍政権が誕生した途端に、「国土強靱化担当大臣」が誕生した。そういう国作りをする意思がいよいよ明確になった。
 
そして今年、その法案の頭に「防災・減災に資する」という枕言葉がついて新たに自民党/公明党提案の「防災・減災に資する国土強靱化基本法案」が提出された。
 
上記の条文は、以下のように変わった。
 
防災・減災に資する国土強靱化基本法案「第二十七条 国は、広報活動等を通じて国土強靱化に関する国民の理解を深めるよう努めなければならない。」
 
しかし、実のところ、何も変わっていない。
 
法案を通すということは、この件に関しては、行政裁量を合法化するということに過ぎず、この考えに基づく予算付けは、すでに2013年度補正予算から始まり、個々の事業に法外な予算がついて行政裁量によって始まっているからだ。
 
以下は、昨日、議員会館で開催された「参議院選直前 緊急集会 『国土強靱化が日本を壊す』」で、「 NPO 法人 森は海の恋人」の副理事長 畠山信さんによる「巨大防潮堤計画は被災地住民を幸福にするか」 という講演の中で紹介されたスライドだ。
 
電光掲示板が建設予定の防潮堤の高さを示し、赤い点線がそのコンクリート防潮堤の予定断面図を示す。
 
Photo_4
 
海と人との関係は、近代に至るまで、その地域の人が自然発生的に決めてきた。しかし、東日本大震災後に津波に襲われた海岸は、国の意思により、決定的にそれを変えようとしている。数メートルから十数メートルの巨大な防潮堤で覆われようとしている。人と海、海とまちの関係を根本から変えてしまう事業である。
 
この計画がある仙沼市大谷地区では、住民3500人のうち1324人が、住民意見が反映される新たな計画作りを署名によって要請している。
 
国民は単に国が決めた事業に協力するだけの存在なのか、意思決定の重要な主体として地域づくりができる存在なのか、大きな岐路に立っている。
 
国土強靱化基本法案は10年で200兆円、1年で20兆円、「強靱化」の名で使いまくる構想だった。今回の「防災・減災」を枕言葉にした新たな法案は、それが出る前から、東日本大震災後の後遺症とも言える予算付けと予算執行によって具現化が始められている。
 
アベノミクスとは結局のところ、税金をばらまいて産業界を活気づけ、再び税金として吸い上げて、増税をしさらに税金をばらまくという構想だが、そのお金が国庫を通過するたびに、ハコモノ建設のための国債発行で借金が増えるだけではない。
 
それと反比例して、金では回収できない自然資源と、自然資源と人間との関係を減じていくことになる。昨夜、改めて、そう思った。
 
「未来の子どもに残すのは借金じゃないんじゃないですかね」
 
畠山信さんはそういって講演を締めくくったが、何を残すべきかというメッセージは、その問いのあとの沈黙から充分に伝わってきた。
 

2013年2月 2日 (土)

161.パブコメと撒き餌

世の中がおかしいと思っている政策マインドを持つ人、または業界ロビイストは、
所信表明演説国会への提出法案、それぞれの中身に注視する。
 
そして今年は、このタイミングにあえて「ぶつけている」と思わざるをえない
「パブコメ」と「不正発覚」の発表が次々とある。
(後者はスキャンダル好きのマスコミへの撒き餌だなぁと思う。)
 
パブコメについては、例えば以下の通り。
 
■八ッ場ダムに関しては2月1日、その上位計画である
利根川水系利根川・江戸川河川整備計画(原案)」(つまり一部区間)が
なぜ今か?と思う時期でわざわざ有識者会議を打ち切って突如公表された。
(しかしパブコメページをクリックしてもいっこうに原案にはたどり着かず、
検索をかけて、やっとここに→原案(PDF)がある。)
 刻々と情報を上げているので必見。
 
■原子力規制委員会では1月30日に
原子力災害対策指針(改定原案)に対するパブコメが始まり、
http://www.nsr.go.jp/public_comment/bosyu130130.html
 
■まもなく原発事故を起こさないことを目的とすべき原子炉設置のための基準
(=必須要件の法令とすべきところ、たいした縛りにもなりそうにない「基準」)も
http://www.nsr.go.jp/committee/yuushikisya/shin_anzenkijyun/20130131.html
パブコメにかかる予定だ。
 
 これらについては「避難の権利」ブログがぴったりとマークしているから必見。
 
そして撒き餌の部類は、
 
■2月1日、日本原電に元原子力安全委員会職員/原子力規制庁審議官が、
敦賀原発破砕帯調査に関するドラフトを事前に渡していた会見。
 
 規制する側がその自覚なく、未だに「規制の虜」状態であることが
 臨時記者会見動画(←2月1日18:00~)で分かるので、撒き餌だと思っても必見だ。
 一週間かけて調査、公表したというわりに、何も調査する気がなかったことが
 記者達と森本原子力規制庁次長とのやりとりで分かる。
 懲戒処分にできる根拠から目をそらし
 「文科省に出向」という小馬鹿にした処分で人の怒りを巧みに煽っている。
 とにかくわざわざ一週間ずらした
 
笹子トンネル 過去の点検計画を取りやめ (NHK2月1日 18時37分)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130201/k10015231701000.html(←消えると思うが)
中日本高速道路は笹子トンネルで計画していた天井板撤去を
取りやめていたという発表。
 
 『笹子トンネル天井崩落事故──生かされなかった教訓』(月刊世界2月号)で
 米国での天井板崩落死亡事故を知っていたのに生かさなかったことを書いたが
 撤去計画まであった。 しかも、
 昨年12月2日に起きた死亡事故であるにもかかわらず、2ヶ月もずらして
 わざわざニュースの立て込む2月1日を選んで発表高度な情報隠蔽)した。
 その意図または非意図に吐き気がする。
 
 (ちなみに、この日、2月1日に私がでかけていったのは東京都知事の定例会見だった。)
 
なお、パブコメは日本では諸外国に遅れて成立した行政手続法に基づく
最も未熟でありながら重要な情報公開と参加」の仕組みだ。
 
 パブコメ情報はトップページに掲載すべきだが、原子力規制委員会の場合、
 すでに新着情報からは押し流されている。
 そこで、規制委員会の意見ページに「トップページに掲載すべきだ」と提案した。
 以前、ウェブ掲載資料に番号がついていないのに会議では資料番号を使っているので、
 資料番号をつけて掲載せよと提案したら、そうなった。
 
声は出さないと世の中は変わらない。
 
 国交省の場合も同様だ。とにかく見づらいところに見づらいやり方で載せる。
 
負けるもんか、負けるもんか、という声が聞こえてくるが、
それが以心伝心による人々の声なのか、自分の声なのか分からない。
 
 
2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ