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2014年9月 9日 (火)

380.畑中尚さん「仲立ちをするのが国でなければならない」

伊賀市民として川上ダム問題に取り組んでいた畑中尚さんが亡くなった。

今年6月8日に国土交通省近畿地方整備局と水資源機構関西支社が開催した「川上ダム建設事業の検証に係る検討報告書(素案)」に対する関係住民からの意見を聴く場で、以下の意見を公述した後、会場で「卒倒」し、入院され、社会復帰が叶わないままだった。残念でならない。

その間、霞ヶ関では、河川局OBらが主導する「今後の治水対策のあり方に関する有識者会議」が川上ダムの推進にお墨付きを与え、8月25日、国交省はこの事業の継続を決定した。「残念」では済まされない問題をはらんでいる。

議事録より

【発表者(伊賀-8)】
○○と言います。伊賀市○○に○○年○○月○○日に生まれました。以来75年、この木津川の端で生活をしています。きょう、近畿地方整備局に発言の用紙を送らせていただきまして、財政について1点私は申し上げたいと、このように通告をしてあります。きょうのこの資料を見ましても、平成27年度以降、約632億円かかると、このように説明されています。今まで使ったことは言っていません。私の計算では630億を超えています。

もうこれだけで1,260億円。国は総事業費1,180億円と今言っています。80億円もプラスになっているわけですね。ダムというのはこのようにどんどん事業費が膨らんでいく。一番の例が、近畿地方整備局が直轄事業としてやった大滝ダム、奈良県川上村の大台ヶ原のふもとですが、16倍ですよ、最初の事業計画から比べて。それはもうこの川上ダムも、今は80億、最初は850億円と言っていました。途中350億円の追加でしょう。きょうの説明ではさらにまたプラス80億円どんどん膨らませていくというのがダムの妙味でしょうかねえ。理解できません。それから、このお話も聞いておったんですが、無理とか不利とか言っております。

私たちは、このダムが国民生活にとって本当に必要かどうか、言われる効果があるのかないのか、これを本当に科学的に検証しようと言うて一所懸命データに基づく話し合いを続けようと。だから、きょう、先ほどもお話がありました○○さんや○○さん、私たちはもう75年も住んでますから、みんなお友達なんです。知り合いなんです。ダムについては少し意見が違ったりするんですが、話し合えばどこかで一致点が見出せる、このように思っています。その仲立ちをするのが国、近畿地方整備局でなければならないと、このように思うわけでございますが、どうも住民間の対立をあおったりする、デマの情報を流したりします。

それで、○○さんにも一言言っておきたいんですが、この間から推進議連が出したビラに川上ダム建設所の指導と助言に基づいた記述がございます。川上ダムがあれば500万m3/sの水を制御できたというようなことを言っているんですが、18号台風であそこへ寄ったのは580万というのが近畿地方整備局の発表ですね。17号台風は395万m3/s、上野遊水地は全て合わせて900万m3/sの容量を下流へ流さない、下流にいたずらをさせないということで計画されたわけですから、まだまだ余裕があるわけですね。それを殊さらダムで7割も8割も、万能の神のように制御できるようなことを川上ダム、建設省は指導している。あるいはそういう記述を議連を通してやってる。もうどうしても理解できないですね

それで、川上ダム建設所の調査設計課長さんや工務課長さんに聞きに行きますと、青山美杉線もたった30mの山崩れが3年かかって100億かかるというふうなことを言ってるんですよ。これ、うそだったら正式な数字を出してください。青山美杉線、たった30mの道路をつくるのになぜ3年もかかる。海底トンネルでももうちょっとスピード感があってやれるでしょう。ちんたらちんたらとダム事業を延ばして事業費をどんどん膨らませて、大滝ダムがその典型なんです。ですから、この間寄った検討の場ですか、各市長は縮減ということを一斉に言って(――5分のベル)あっ、もうやめます。やめますが、どんどんふやすのはやめてください。国も大変です、消費税を上げて国民をだまして。そして、無駄な公共事業にどんどん金をつぎ込む、この構図はやはりここでとめるべきだと私は思います。以上です。

Dsc08999

畑中尚さん(Kさん撮影)
「昨年12月に、伊賀は水と緑の里であることを説明してくれたときのものです」(Kさん)

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