367.各国が相互に守り合うべきものは何か
先日、電車の中で思い出しながらツイートしながら頭を整理したメモを以下にまとめておく。発想の素(以下1)は、朝ご飯を食べながら相方がブチブチと話していたことだ。
1. 戦後、ドイツと日本がやってきたことを比較しながら、欧州とアジアがそれぞれ到達した地点を考えると、日本はアジアで果たすべきより大きな役割を果たさずに、来てしまった。
2. 近年のアジアの緊迫した情勢を、安倍首相らは、集団的自衛権の必要性として挙げるが、なぜ、戦後69年も経って、未だに緊迫させているのか。欧州では通貨統合まで果たし、環境政策ではオーフス条約まで締結した。
3. オーフス条約は、環境政策にかかわる市民参加を確保する国際条約で、意思決定へのアクセス、情報へのアクセス、司法へのアクセスを批准国は確保しなければならない。これにより、東西欧州の政策熟読の格差を減らす効果がある。
4. 今まで私はこれを通貨統合とは切り離して考えてきたけれど、考えてみると、通貨統合とオーフス条約はかけ離れた別物ではない。東西欧州で格差のある経済、社会、環境の統一に役割を果たすもので、結果的に平和な国際社会を作ることにも寄与してきたはずだ。
5. 日本は東アジアを軸に、同様のことを、これからでも目指すべきなのではないか。欧州においても、誰が通貨統合が実現するなんて思っただろうか。それは円と元とウォンの統合ほどにも難しく思えたものではなかっただろうか。
6. 安倍政権が行おうとしていることとは全く逆の構想が必要だ。戦後7年間続いた連合国軍による占領体制へと時計の針をもどすようなことはやめて、通貨と環境政策の統合から始めれば、経済発展に付き物である環境汚染から各国の国民を相互に守り合うことができる。
7. 国が守るべきは、『他国から自国を』ではなく、『グローバル経済の発展で犠牲となる弱者が泣き寝入りをすることがなくなるよう、自国および近隣諸国の全国民を』ではないか。真反対の集団的自衛権ではないか。
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