« 358.女性都議に投げつけられた言葉が繰り返し報道されることでさらに傷ついてしまった女性たちへ | トップページ | 360.あべしんぞう君に持ちかえてもらいたい大切なオモチャ »

2014年6月23日 (月)

359.地域の未来はコンサルには作れない

山形新聞によれば、「小国川漁協」は先週土曜日(2014年6月21日)、理事会を非公開で開催し、「山形県」と最上小国川(最上川の支流)の流域自治体である「最上町」と「舟形町」の4者で、流域振興を目指す協定を結ぶことを決めたとある。

これは、県が主催する「最上小国川流域の治水対策等に関する協議」第三回目での提案がもとになっている。(その第二回の打ち合わせ直前に前漁協組合長が自死され、いわば自死の引き金となった協議だ)

「最上小国川清流未来振興機構(仮称)」を設置するというもので、ダム容認を前提とした構想だ。控えめに言えば「絵に描いた餅」、こちらの品位が疑われるかもしれない言い方をすれば、正直なところ、「頭がおかしいんじゃないか」と思う表現が並んでいる。

Photo

出典 第三回協議資料2のP4

流水型ダムがアユ等の生息環境に影響が小さいとしても、これまでの「ダムのない川」以上の清流・最上小国川を目指し総合的な取組みを進める。」 (上図の右上)

ん?影響は「小さい」としても、影響があることを認めている。が、それでありながら、「ダムのない川」以上の清流・最上小国川を目指すとは、どゆこと?

税金を使うメニューを書き並べて、「アユ・サケ・サクラマス等の漁獲量の増大」とぶち上げている。さらに次の頁では、ダム建設への罪悪感を打ち消したいのか、『「ダムのない清流最上小国川」に代わるキャッチコピーを作る。』として、「キャッチコピー例」で、「アユの宝庫 清流最上小国川 (参考:河川上流から下流まで釣りが可能)」等を挙げている(下図の右上)。

Photo_2

注文を受けて、コンサルが書いたのだろうか、地域はこうやって税金をたくさん使うメニューと目先の利益を追う業者によって破壊されてきた。「飴」であるメニューは本来の目的(ムチ)の達成とともに、霧散した例(八ッ場ダムはその一例)も各地にある。それが始まった昭和から平成の時代にかけて、その結果は見えてきた。

その教訓は何か?答えはコンサルの書くペーパー上ではなく、地域の人々と自然の中にある、ということではなかったのか。もっと、過去から学ぼうよ。

廃れる民主主義と日本に蔓延する独裁OKムードは、安倍政権とともに終わらせていきたい、と考える。

« 358.女性都議に投げつけられた言葉が繰り返し報道されることでさらに傷ついてしまった女性たちへ | トップページ | 360.あべしんぞう君に持ちかえてもらいたい大切なオモチャ »

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 359.地域の未来はコンサルには作れない:

« 358.女性都議に投げつけられた言葉が繰り返し報道されることでさらに傷ついてしまった女性たちへ | トップページ | 360.あべしんぞう君に持ちかえてもらいたい大切なオモチャ »

2018年10月
  1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31      
無料ブログはココログ