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2014年5月13日 (火)

331.海岸法改正は明日審議!

環境女子☆のための環境法勉強会も第3回を迎えた。
 
今回のテーマは審議間近の海岸法。巨大防潮堤を見直すきっかけを自民党内の議論と参議院予算委員会を通じて作った片山さつき参議院議員が、「協力するわよ」という一言であっさりとコーディネータを引き受けてくださり、お約束取り、颯爽と現れた。
  
Photo
片山議員(中央)、左側に国土交通省、右側に、和田政宗参議院議員(みんなの党)や泉ケンタ衆議院議員(民主党)の後ろ姿も見える(クリックで拡大)。
 
片山議員が、自民党の環境部会長(=環境政策についての自民党内の責任者)として巨大防潮堤問題を取り上げることなった経緯は、かいつまむと、次のようなものだ。
  
「(被災地の建設土木業は)生業の復興という重要な部分もあり、何もかもダメというのはおかしいと片目で見てきたが、沿岸地域から2年、3年と時が経つうちに『一律なやり方ではやりにくい』という声が上がってきた。」
  
「そこに費用対効果(B/C)上あまりに過大な巨額のプロジェクトが計画され、2、3年経つうちにその地域の沿岸に住む人はほとんどおらず、逆に2、3年経ったのにその地域の下流や沿岸で農業なり作業なりを行う人は減った。川でもあるいは海でも破壊される財産の額でB/CのB(効果)を算定していることが多く、隅田川や江戸川の堤防でB/Cが非常に高くつくのは流域に膨大な建物がある(からだ)。人命はカウントしていない。財産の方だけでも逸失するとたいへんだから堤防を作ったり護岸をしたりするための算定をするが、すると都心の川はB/ Cが高くつき、過疎地の北上川でも高く出る。しかし、それから考えてもちょっとどうなのかなと思うようなプロジェクトがあまりに多い。  
  
元大蔵省主計官としてちょっと違和感を覚えるなと思っていたところに、首相夫人から、『自民党にこの巨大防潮堤問題を取り上げてくれる場がない』との相談を受けた。取り上げるとしたら、「グリーン復興」を言っている環境部会しかない、ということで初めて正式に取り上げた。」
  
そして、客観的に別のプランが必要だということになれば
 ・計画変更ができる。
 ・当初言われていた集中期間5年にできなくても構わない
という決定を閣議決定にも盛り込む流れができた。
  
いくつかの市町村でも大幅な見直しが行われるようになった。
こうした経緯の話の後に、参議院での具体的な審議の中身についても報告があったが、ここでは審議の議事録をファイルしておく。

「katayama_file.docx」をダウンロード   

さて、聞くところによると、すでに海岸法改正案の審議予定は決まっており、明日の9時から衆議院国土交通委員会で質問が始まるという。

国会TV→ http://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php

続いて、長年、生態工学の観点から海岸の人々の暮らしにも密着した形でフィールドワークをされてきた清野聡子・九州大学准教授の話。これは次のコマでこれもかいつまんで報告する。
 
なんと、片山さつき議員のブログおよび泉ケンタ議員のFacebookで、すでに報告が上がっている!
  
  
写真は環境女子会☆名物、最後のディスカッションを総合司会の志村ともこさんが記録したホワイトボード(撮影も志村さん)。
Photo_2クリックで拡大。

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