320.吉野川河口域保全 保護団体がNEXCOに要望書
長期的な環境影響をもたらす大規模事業の動きが日本全国で活発化している。その一つ、四国の吉野川の河口には既存、新設、計画中の4本の橋(道路)がある。
吉野川東京の会作成(写真のうち徳島東環状大橋は完成し、「阿波しらさぎ大橋」と命名された。
徳島の5つの自然保護団体が、今年2014年1月15日にNEXCO西日本に対し、「四国横断自動車道吉野川渡河橋に係る要望書」を提出した。複合的な環境影響評価を行ったうえでの、長期的な影響予測、吉野川渡河橋建設の再考を求めている。とりわけ、「国際的に渡り鳥重要渡来地とされている、吉野川河口域の鳥への影響に対しては、科学的なデータに基づいた影響評価および配慮をすべきである」として、慎重に進めて欲しいと要望した。(1)
NEXCO西日本は2月28日に回答を寄せ、今年は3年ごとの事業評価年にあたっていること、防災の観点から事業を進めたいこと、河口域の環境保全については平成6年にアセスを実施し、環境保全目標を満足するものとなっていると回答している。(2)
3月25日には「四国横断自動車道 吉野川渡河部の環境保全に関する検討会」第3回検討会が開催される。
吉野川河口河保全については、地元自然保護団体から過去にも同様の要望が行われてきた(3)。これらの声がどう反映させるのか、注目したい。
(1)四国横断自動車道吉野川渡河橋に係る要望書 2014年1月15日
提出先 西日本高速道路株式会社 代表取締役社長 石塚由成 様
提出者 徳島県自然保護協会 会長 森本康滋
とくしま自然観察の会 世話人 井口利枝子
パンダクラブ徳島 会長 今出宗孝
吉野川ひがたの会 世話人代表 亀倉緑
吉野川の風景を守る会 代表 河野真理
(2)西日本高速道路株式会社からの回答
(3)過去の取り組み
阿波しらさぎ大橋建設およびモニタリングに関する要望
「yoshinogawa_20120312.doc」をダウンロード
2012年3月12日
提出先 徳島県知事 飯泉 嘉門 様
阿波しらさぎ大橋(東環状大橋)環境アドバイザー委員 各位
提出者 徳島県自然保護協会会 長 森本 康滋
とくしま自然観察の会世話人 井口利枝子
吉野川河口域保全および四国横断自動車道と阿波しらさぎ大橋に関する要望
「yoshinogawa20120313.doc」をダウンロード
2012年3月13日
提出先 国土交通省 国土交通大臣 前田 武志様
国土交通省 四国地方整備局長 川﨑 正彦 様
国土交通省 四国地方整備局 徳島河川国道事務所長 小林 稔 様
提出者 徳島県自然保護協会 会 長 森本 康滋
とくしま自然観察の会世話人 井口利枝子
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