238.リニアアセスの説明会始まる
環境影響評価(アセス)法に基づいて、
中央リニア新幹線の説明会が各地で開始されている。
http://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000019525.pdf
地域別に今後のスケジュールを抜き出すと下記(★)のようになってる。
ところが、このアセス手続きに積極的に参加した住民からは、
すでに、事業者であるJR東海に抗議の声が上がっている。
===============転載=======
東海旅客鉄道株式会社
代表取締役社長 山田佳臣様
準備書説明会での一方的な議事運営に抗議します
2013.10.02
リニア新幹線を考える相模原連絡会
代表 淺賀きみ江
事務局長 中野渡 旬
1,説明会は環境影響評価法の精神に沿って運営されるべきである。
準備書の説明会の運営を見ていると「質問は3つまで」 、 「一人 1 回だけ」 、 「質問は簡潔に」などと参加者が自由に質問し意見を述べることを規制するような司会者の言動が目立つ。
今回の説明会は1997年制定の「環境影響評価法」にのっとって行われているものであり、事業者は準備書の分量が多く内容が専門的でもあることから準備書の閲覧期間中に説明会の開催義務がある。 ( 「環境アセスメント法のあらまし」11P)住民にわかりやすく説明するのが目的であるなら司会者の一方的な指示で発言に制限を加えることはやめるべきである。
2,JR 東海は質問内容についてきちんと答えるべきである。
JR 東海の質問への回答を聞いていると一般的、抽象的な回答が多くきちんと質問に対し具体的に回答していないものが多い。質問者は自らの生活環境への影響を懸念して情報を得ようと質問しているのであるからJR 東海は真摯に受け止めて回答すべきである。
以上早急に対処することをお願いします。
===========転載終わり========
アセス法は事業者が持たない情報を、
環境の保全の見地からの意見の形で人々から引き出すためのもので、
地域住民からだけでなく、全世界からでもそれを求めることができる。
意見を求めるためには、正確な情報を出し、
疑問には正確に誠実に答えなければ理解は深まらず、
正確で有用な意見を求めることも難しい。
このような巨大プロジェクトには、原発のように
どのような落とし穴があるかもしれないので、
人々から意見を求めることはとりわけ重要な手続きとなる。
説明会での質問には誠実に答えることは事業者としての
最低限の責務だ。
上記の抗議に対してJR東海がどのように改善を行ったかを含めて
住民としても説明を聞きに行ってみたい。
事業パンフレットのようなアセス準備書概要と共に、
http://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000019526.pdf
都県別の準備書はこちらに公表されている。
http://company.jr-central.co.jp/company/others/prestatement.html
★JR東海による説明会日程(クリックで拡大できます。)
http://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000019525.pdf
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