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2013年10月26日 (土)

245.10月25日台風接近中ながらときどき小雨

原稿の執筆をお願いした人が「忙しいのであなたが書いてくれ」と言われ、
東京ビッグサイトに林業関係者の話を聴きに行った。
 
展示の合間に話を聴くこととなり、お客さんが来ると私は席を外す。
 
その間に、頭を切り換えて、内閣府の情報公開室に電話。
 
安倍内閣は、現在ある「安全保障会議」を、頭に「国家」を付けて
「国家安全保障会議」にする改正案を準備している。
 
昨日、閣議決定された「特定秘密保護法案」とかけ合わさるとこれはどうなるのか。
 
そのためには、もとの「安全保障会議」とはどのようなものかを知っておく必要がある。
 
ろくな情報は出ていない。9月24日に行動を開始。
 
取材したいというと取材は受けないという。 
では電話でいいからと、待っていると、用事と用事の間の
遅いランチを食べているコーヒーショップで電話を受けて、
その内容を長々と聞き取って御礼を言って切った。
 
次に、「国家安全保障会議」設置法案にお墨付きを与える役割を果たす
国家安全保障会議の創設に関する有識者会議」は何をどう議論したのかを見る。
 
議事要旨しかない。誰が参加しているかの名簿はあっても
誰がどの発言をどのように行ったかはわからない。
 
 どのような立場を持つ人が、なぜ、何を根拠に、何を発言し、
 物事が決まっていくのか。それが国の成り立ちと未来を決定づける。
 
そこで、9月24日に、内閣府の情報公開室へ寄って開示請求を行った。
 
国家安全保障会議の創設に関する有識者会議の全6回の議事のうち
サンプリング的に、第二回の発言者名入り議事録を開示請求した。
 
その前の週の、事前の担当者への電話取材で、  
曖昧ながらも議事録は当然あるのではないかと述べていた。  
だから、まああるだろう、当然あるだろうと、開示請求を行った。
 
1カ月が経過する間に特定秘密保全法案の議論が盛り上がってきた。
 
10月24日、開示決定の期限の日、忙しくて電話ができなかった。
10月25日朝、取材に駆けつけられなかったが、
特定秘密保全法案の閣議決定に反対するデモが官邸前で行われた。
 
10月25日午前。取材に向かう駅のホームから、開示期限を示し、
内閣府情報公開室にどうなっているのかと問い合わせた。
 
電車の中で、開示決定が10月24日なので通知を郵送したから、
今日(10月25日)か明日(10月26日)に届くはずだ、という返事だけ受け取った。
 
午後、林業関係者取材開始。その合間、ふと、
「それはどういう決定だったのか?開示されたのか、部分開示か、
いずれにせよ、東京にいるから、開示決定されたのなら取りに行く」
と電話した。
 
結論、「不存在」だった。
 
「不存在」という一言を告げられるために
30日の開示決定期限まで引き延ばされ、待たされた。
 
「安全保障会議」を「国家安全保障会議」にするのは何故か、
それに対して誰が何を言ったから政策決定されるのか、
誰の責任で未来の国ができていくのか。
その過程がはっきりとわかる議事録が存在しない。
 
秘密にすることと、記録に残さないことは違う。
 
昨日、閣議決定された特定秘密保護法案が1万歩譲って成立してしまったとしよう。
しかし、秘密指定しようにも、それ以前に、
日本は、不都合な記録を作成しない国なのだ
 
今でさえ、不都合な記録を開示請求すれば、「不存在」となる。
それは公文書管理法ができた今は「違法行為」となりえるにもかかわらずである。
 
1万歩譲って、「」、秘密にする理由があるほどの理由で
国が物事を秘密にしえることがあるとしても、
 
何を秘密にしたのかを最低でも記録しておけば、
それを後生の人が辿り、そのときに行われた政策決定が
正しかったのかどうかを検証することができる。
 
その緊張感が「今」の政策決定に責任を持たせることが多少なりともできる。
それが国家の記録の意味の一つだ。
 
諸外国のように20年経てば秘密指定が解けることにすれば、
その時々の政策決定者は無責任な政策決定をすることがはばかれ
歴史の検証に耐えるだけの責任は最低でも果たすだろう。
 
2009年に成立した公文書管理法は本来はそのことを実現するために
作られた法律であったといっても過言ではない。
 
===公文書管理法====================
第一条  この法律は、(略)国及び独立行政法人等の有するその諸活動を現在及び将来の国民に説明する責務が全うされるようにすることを目的とする。
============================
 
============================
第四条 行政機関の職員は、第一条の目的の達成に資するため、当該行政機関における経緯も含めた意思決定に至る過程並びに当該行政機関の事務及び事業の実績を合理的に跡付け、又は検証することができるよう、処理に係る事案が軽微なものである場合を除き、次に掲げる事項その他の事項について、文書を作成しなければならない
============================
 
ところが、「検証する」ための発言者名入りの議事録すら「不存在」となる。
 
国家安全保障会議という重大な機関を作ろうとして会議を行ったというのに
発言者名入りの議事録を作っていない。
 
前政権時代には、公文書管理法の成立を踏まえた上で
情報公開法の改正案が準備されていた。
ところが、成立しないままで現在に至っている。
 
このときも、その法案には、
異例ともいうべき議事録作成についての条文が挿入されていた。
 
自分で書いた記憶のある記事を検索してみると、以下のものが出ている。
リンクを貼って、自己転載する。関係するところに下線を引いておく。
 
========================
 
 
 今国会に提出予定の情報公開法の改正内容を入手した。二〇一〇年八月に内閣府の「行政透明化検討チーム」(座長・蓮舫行政刷新担当大臣)がとりまとめた見直し案がベースになっている。民主党の公約の多くが看板倒れになる中、当初案から後退しなかった上、さらに改正内容が加わったことは異例である。内容は次の通り。
 
 第一に、法の目的に「国民の知る権利」が加わる。
 
 第二に開示の幅が広がり、(1)審議・検討又は協議中の情報を、不当に国民の間に混乱を生じさせるおそれがあるとして不開示にする規定を削除。(2)法人情報は公にしないとの条件で提供させた情報を不開示情報とする規定を削除。(3)外交文書は他国や国際機関との信頼関係が損なわれたり、交渉上不利益を被ったりするおそれが十分にあるものだけに限定、(4)個人情報であっても、公務員等の審議会等における発言者名等は公開、とした。
 
 第三に開示決定等については、(1)休日を除き三〇日から一四日以内に短縮。(2)期限以内に開示決定がない場合、開示請求者は不開示決定とみなせる。(3)開示請求の手数料は原則廃止。(4)訴訟となった場合、裁判所が行政の非開示文書を見て審理できる規定を新設。(5)内閣総理大臣が必要だと認める場合、公開の勧告や、その措置についての報告を求めることができる、などである。
 
 また、八月の案にはなかった項目も加わった。行政文書を国民が利用しやすい方法により提供することだ。行政監視のための法律案は、形成過程で後退することが常だった。今回は法制定プロセスに、現行の情報公開法に批判的であった人材が複数登用されたことが背景にありそうだ。 
 
 残された課題もある。行政文書の定義だ。現行法では、行政機関の職員が(1)職務上作成又は取得し、(2)組織的に用い、(3)保有していることとされ、「個人メモ」や「保有していない」などの理由で「不存在」となる原因だった。この点においては再度の改正が必要である。また、国会や裁判所の開示制度は今回も見送られている。
 
 現政権が今国会で審議に持ち込めるかも現時点では不明であり、注視が必要だ。
   まさのあつこ・ジャーナリスト
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記事が出た日付を見て少し驚く・・・。3.11は日本を変えた。
最悪の災害は現在も続いており、その最悪の災害から人々は多くを学んだ。
 
ところが未だに学ばす、変わることができていないのが政府だ。
 
・・・林業関係者への取材がほぼ終わったころ、
ふと目をあげると、日頃、東電会見取材で顔を合わせる人が立っている。
 
「ここで何してるの?」と思わず聞いた。
 
世の中はグルグル回っている。
 
諦めずにできることをコツコツやる。
それ以外になんの能力もない。
 
Photo_6 今だからこそ、ということなのか、この国の過去を
こんな本としてまとめる機会をいただきました。
今だからこそ、お手にとっていただければと思います。
 
『四大公害病
 水俣病、新潟水俣病、イタイイタイ病、四日市公害』

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