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福島第一原子力発電所1~4号機所内電源系の停電事故の後、東電が3月28日に「中長期ロードマップの進捗状況」を発表し、3月30日午前9時56分、多核種の放射性物質を取り除く設備ALPSの試験を始めて以来、毎日のように異常を知らせる連絡が東電から入り続けている。
しかし、ALPSで本当に何がどこまで除去できるのか、以下の異常のそれぞれは互いに関係があるのかないのか、もうしばらくこの件を取材にいく時間がとれない。どのような連絡が入ってきているかのみ、ここで共有させていただく。
福島第一原子力発電所正門に設置されたダストモニタの警報発生について
○平成25年4月3日午後3時55分、福島第一原子力発電所正門に設置されたダストモニタの警報発生について放射能高の警報が発生。
○構内において全面マスク着用を指示。
○正門以外の構内に設置してある連続ダストモニタの指示値に異常ない。
○また、モニタリングポストの指示値に、有意な変化はない。
福島第一原子力発電所正門に設置されたダストモニタの警報発生について(訂正および続報)
○本日お知らせいたしました福島第一原子力発電所における正門に設置されたダストモニタの警報発生に関して、訂正および続報がありましたので、お知らせいたします。
○警報の名称に誤りがありましたので、以下の通り、訂正いたします。
(正)放射能高高の警報が発生
(誤)放射能高の警報が発生
○福島第一原子力発電所正門に設置してある連続ダストモニタにおける放射能高高の警報発生について、現場にて空気中のダストサンプリングを行い、分析をした結果、検出限界値未満(検出限界値:5.4×10^-6Bq/cm3)でした。
○なお、モニタリングポストの指示値に有意な変化はありません。
福島第一原子力発電所正門に設置されたダストモニタの警報発生について(続報2)
○本日お知らせいたしました福島第一原子力発電所における正門に設置されたダストモニタの警報発生に関して、続報がありましたので、お知らせいたします。
○現場にて採取した空気中のダストサンプリングの分析結果および、交換した連続ダストモニタの指示値に問題がないことから、当該連続ダストモニタの故障と判断しました。
○当該地点において、交換した連続ダストモニタの指示値は、1.8×10^-5Bq/cm3であり、問題のない値であることから、午後8時10分、全面マスクの着用指示を解除いたしました。
福島第一原子力発電所正門に設置されたダストモニタの警報発生について(続報3)
○当該連続ダストモニタに関して、放射能高高警報発生時に採取していた連続ダストモニタろ紙の核種分析を行ったところ、有意な核種が検出されておらず、放射性物質が集塵されていないことからも連続ダストモニタの故障と判断しました。
多核種除去設備の一時停止および再起動について
○ 平成25年4月4日5時23分頃、汚染水処理設備にて処理していた廃液を用いた試験(ホット試験)を開始していた多核種除去設備(ALPS)が、誤操作により停止しました。
○ 停止後の現場確認を行いましたが、異常がないことから同日6時33分に再起動を行いました。
○ 再起動後の運転状態に異常はありません。
多核種除去設備の一時停止について
○ 本日お知らせいたしました福島第一原子力発電所における多核種除去設備の一時停止に関して、誤りがありましたので、以下の通りお詫びして訂正させいただきます。
(正)同日午前6時33分に、系統の残水処理を開始しました。
(誤)同日6時33分に再起動を行いました。
(正)残水処理開始後の運転状態に異常はありません。
(誤)再起動後の運転状態に異常はありません。
多核種除去設備の一時停止について(続報)
○ 多核種除去設備は誤操作により停止したことから、系統の残水処理を行っておりますが、本日(4月4日)午後5時頃に終了する予定です。
○ 現在、再発防止対策の検討を行っており、対策を行った上で、運転を再開する予定です。
多核種除去設備の一時停止について(続報2)
○ 多核種除去設備は誤操作により停止したことから、系統の残水処理を行っておりますが、本日午後6時54分に終了しました。
○ 現在、再発防止対策の検討を行っており、対策を行った上で、明日以降準備が整い次第、運転を再開する予定です。
ほう酸水注入設備タンクヒータのケーブル変色および端子台の焦げ跡確認について
○平成25年4月5日午後0時55分頃、ほう酸水注入設備(※)タンクAのNo.2ヒータのケーブルの変色および端子台の焦げ跡を発見しました。
○ ほう酸水タンクAのほう酸水温度制御は、No.2ヒータで行っていましたが、今後、タンクAのNo.1ヒータに切り替えて、当該ヒータ用ケーブルの状態確認(絶縁抵抗測定等)を行う予定です。
○ 現在のほう酸水温度は約15℃であり、運転上の制限値(ほう酸水溶解度に対するほう酸水温度)4℃に対し、十分余裕があります。
○ 現在、ほう酸水温度の監視を強化しております。
○ 本件については同日午後1時5分に消防へ連絡しております。
○ 本件について新たな状況が判明次第、お知らせ致します
ほう酸水注入設備タンクヒータのケーブル変色および端子台の焦げ跡確認について(続報)
○ 平成25年4月5日午後0時55分頃、ほう酸水注入設備タンクAのNo.2ヒータのケーブルの変色および端子台の焦げ跡を、No.1ヒータ点検を行っていた当社社員が発見しました。
○ ほう酸水タンクAのNo.2ヒータケーブル変色および端子台焦げ跡について、同日午後1時45分にNo.1ヒータに切り替え、ほう酸水タンクAのほう酸水温度制御を再開しました。No.1ヒータの運転状態に異常はありません。
○ 現在のほう酸水温度は、No.1ヒータの動作確認(通電確認)により、温度制御停止前の約15℃から約18℃に上昇しており、運転上の制限値(ほう酸水溶解度に対するほう酸水温度)約4℃に対し十分余裕があります。
○ ほう酸水温度の監視強化は、ほう酸水温度が安定していることから、解除しております。
福島第一原子力発電所3号機使用済燃料プール代替冷却システムの停止について
○本日4月5日午後2時27分頃、電源関係の動力盤故障警報が発生し、3号機使用済燃料プール代替冷却システムが停止していることを確認しました。
○現在、現場の状況を確認しているところです。
○本日(4月5日)午後2時時点の3号機使用済燃料プールの水温は15.1℃です。
※温度上昇率は、4月4日時点で約0.144℃/h(参考値)と評価。
○現時点で、モニタリングポストの値に変動はございません。
○本件について新たな状況が判明次第、お知らせ致します。
福島第一原子力発電所3号機使用済燃料プール代替冷却システムの停止について(訂正および続報)
○停止している3号機使用済燃料プール代替冷却システムについては、本日(4月5日)中に、復旧する見込みです。
○現場において、代替冷却システムの停止状態を確認したところ、漏えい等の異常は確認されませんでした。
○原因については、現在確認中です。
○なお、本日(4月5日)午後2時時点の3号機使用済燃料プールの水温は15.1℃であり、使用済燃料プール水の温度が保安規定上の 管理温度の上限である65℃に達するまで、約2週間と予測しています。
○また、先ほどお知らせいたしましたプール水の温度上昇率の値に誤りがありましたので、以下の通り、訂正いたします。
(正)温度上昇率は、4月5日時点で約0.145℃/h(参考値)と評価。
(誤)温度上昇率は、4月4日時点で約0.144℃/h(参考値)と評価。
福島第一原子力発電所3号機使用済燃料プール代替冷却システムの停止について(続報2)
○3号機使用済燃料プール代替冷却システムについては、午後4時16分に運転再開に向けた操作を開始しておりましたが、午後4時55分に当該冷却系の二次系を、午後5時に当該冷却系の二次系エアーフィンクーラをそれぞれ起動しました。
その後、午後5時20分に当該冷却系の一次系を起動し、当該冷却系の運転を再開しました。
○運転再開後の運転状態は異常ありません。
ほう酸水注入設備タンクヒータのケーブル変色および端子台の焦げ跡確認について(続報2)
○ 本日(4月5日)午後0時55分頃に確認された、ほう酸水注入設備タンクAのNo.2ヒータのケーブルの変色および端子台の焦げ跡について、続報をお知らせ致します。
○ 消防による確認の結果、同日午後3時30分、火災ではないと判断されました。
福島第一原子力発電所3号機使用済燃料プール代替冷却システムの停止について(続報3)
○3号機使用済燃料プール代替冷却システムについては、午後4時16分に運転再開に向けた操作を開始しておりましたが、午後4時55分に当該冷却系の二次系を、午後5時に当該冷却系の二次系エアーフィンクーラをそれぞれ起動 しました。
その後、午後5時20分に当該冷却系の一次系を起動し、当該冷却系の運転を再開しました。
福島第一原子力発電所3号機使用済燃料プール代替冷却システムの停止について(訂正および終報)
○3号機使用済燃料プール代替冷却システムについては、午後5時20分に当該冷却系の運転を再開しましたが、午後6時10分時点の水温は15.2℃でした。
○また、先ほどお知らせいたしました3号機使用済燃料プール代替冷却システムの停止について、一部設備の名称に誤りがありましたので、以下の通り、訂正いたします。
(正)冷却塔
(誤)エアーフィンクーラ
多核種除去設備の一時停止について(続報3)
○ 多核種除去設備の誤操作による停止について、原因調査と再発防止対策を以下のとおり取りまとめ、再発防止対策の実施が完了し、準備が整い次第、運転を再開する予定です。
【原因調査】
・多核種除去設備操作は、タッチペンによる操作画面タッチで行っていたが、タッチペン先が太いことから隣ボタン(操作画面切替ボタン)をタッチしてしまった。
・さらに、操作画面切り替わりにはタイムラグがあり、連続してタッチ操作していたことから、切り替わり後画面の運転スイッチにタッチしてしまい、多核種除去設備を停止させてしまった。
【再発防止対策】
・タッチペンによる画面タッチを中止し、マウスによる操作とする。
・不用意な連続クリック防止のため、「操作の際は操作毎に確実に確認」を周知徹底する。
・操作盤付近に、上記対策の注意喚起札を表示する。
・単独操作を防止するため、データ採取の画面操作も2名1組で実施するとともに、指導責任者を明確化する。
○ また、今後さらなる対策として、機器操作に関わるスイッチ動作のソフト改造(操作をシングルアクションからダブルアクションに変更)を実施します。
○本日(4月5日)午後6時29分、福島第一原子力発電所正門に設置してある連
続ダストモニタにて、本体機器異常の警報が発生しました。
福島第一原子力発電所正門に設置されたダストモニタの警報発生について
○本日(4月5日)午後6時29分、福島第一原子力発電所正門に設置してある連続ダストモニタにて、本体機器異常の警報が発生しました。
○このため、構内において全面マスク着用を指示しました。
○午後6時42分、当該連続ダストモニタに発生している本体機器異常のリセット操作を行い、機器は復帰しました。
○そのため、午後7時7分、全面マスク着用指示を解除いたしました。
○なお、正門以外の構内に設置してある連続ダストモニタの指示値に異常はあり ません。
○また、モニタリングポストの指示値に、有意な変化はありません。
多核種除去設備の一時停止について(続報4)
○ 準備が整ったことから、本日午後7時18分に多核種除去設備の運転を再開いたしました。
○ 再開後の運転状態に異常ありません。
福島第一原子力発電所地下貯水槽No.2からの水漏れについて
○4月3日に発電所構内に設置した地下貯水槽No.2において、貯水槽の内側に設置された防水シート(地下貯水槽は3重シート構造となっている)の貯水槽の一番外側のシート(ベントナイトシート)と地盤の間にたまっていた水を分析した結果、10^1Bq/cm3オーダーの放射能が検出されました。
○そのため、本日(4月5日)、一番外側のシート(ベントナイトシート)と内側のシート(2重遮水シート)の間にたまっている水の分析を行ったところ、放射能が検出され、検出された放射能濃度は、約6.0×10^3Bq/cm3です。
○明日(4月6日)、再度当該箇所の水の分析を行います。
○現在、詳細調査中です。
福島第一原子力発電所地下貯水槽No.2からの水漏れについて(続報)
○地下貯水槽No.2に貯水してある水を、準備ができ次第地下貯水槽No.1に移送することを計画しております。
○現在、地下貯水槽No.2(容量:約14,000m3)に、約13,000m3(運用上の上限値)は貯水しており、まずは、空の状態である地下貯水槽No.1(容量:約13,000m3)に約11,500m3(運用上の上限値)移送します。
○なお、付近に排水溝がないことから、海への流出の可能性はないと考えております。
福島第一原子力発電所地下貯水槽No.2からの水漏れについて(続報2)
○4月6日午前5時43分、地下貯水槽No.2に貯水してある水について、地下貯水槽No.1への移送を開始しました。
○移送ラインについては、午前5時43分に現場確認を実施し、漏えい等の異常がないことを確認しております。
○また、本件については、漏えい量が約120m3、放射能濃度が約1.5×10^0Bq/cm3であったことから、漏えいした全放射能量は約1.8×10^8Bqと判断しました。
○そのため、4月6日午前5時10分に実用発電用原子炉の設置、運転等に関する規則第19条の17の十号である「原子炉施設の故障その他不測の事態が生じたことにより、核燃料物質等が管理区域内で漏えいしたとき。」にあたると判断いたしま
した。
○なお、本件については、福島第一原子力発電所原子炉施設保安規定第168条(報告)に基づき報告を行うものです。
福島第一原子力発電所地下貯水槽No.2からの水漏れについて(続報3)
○4月6日午前5時43分、地下貯水槽No.2に貯水してある水について、地下貯水槽No.1への移送を開始しましたが、さらに、仮設ポンプ3台を追加し、準備が整い次第、地下貯水槽No.2から地下貯水槽No.1に移送を開始する予定としております。
2013年4月6日10:00~現在、臨時の記者会見が行われている。
今朝の東京新聞のコラムで以下のニュースに気づいた。
元規制庁審議官が山形大教授に 原発断層調査で資料漏えい
http://www.47news.jp/CN/201303/CN2013033001001796.html
(2013/03/31 05:00 共同通信)
東京新聞の今朝の記事「原子力ムラ 厚顔の癒着」では
この山形大学の学長が旧科学技術庁出身で、
元文部科学事務次官だったと伝えている。
原発ムラの癒着問題が、文部科学省のみならず、
大学にも及んでいたことが白日の下になった。
今年2月に原子力規制委員会で
田中委員長に尋ねたときのやり取りを掲載しておきたい。
原子力規制委員会記者会見録
日時:平成 25 年 2 月 13 日(木)17:30~
場所:原子力規制委員会庁舎 記者会見室
対応:田中委員長 他
http://www.nsr.go.jp/kaiken/data/20130213sokkiroku.pdf
○記者 名雪審議官の件ですけれども、
8回、被規制者と会ったということで、
国民の信頼を損ねたとは思われますでしょうか。
委員長、いかがですか。
名雪審議官の行為は、国民の規制庁、規制委員会に対する信頼を
損ねたとはお考えになりますでしょうか。
○田中委員長 非常に損ねたと思っていますので、
大変残念ですし、遺憾なことであったと思っています。
○記者 そうしますと、指針違反、内規違反ということで
処分を受けたと思うんですけれども、
国家公務員法99条に「職員は、その官職の信用を傷つけ、
又は官職全体の不名誉となるような行為をしてはならない」
とありますので、国家公務員法違反には
ならないんでしょうかという確認です。
○森本次長 規制庁の森本でございます。
国家公務員法にも照らしまして、我々も判断いたしましたけれども、
国家公務員法上の信頼失墜行為というのは、
例えば破廉恥罪のようなものでございまして、今回のようなものは、
いわゆる国家公務員法上の信頼失墜行為には当たらないということで、
内規の一番厳しい措置にさせていただいたものでございます。
○記者 組織的な重要な規制事項に関わること、
被規制者に対する利益供与に当たるような情報は、
破廉恥罪以上の国家公務員法99条違反ではないですか。
○森本次長 規制庁次長の森本です。
いわゆる国家公務員法の適用があるかどうかについて、
まさに今おっしゃった99条の適用があるかどうかについては、
厳密に規制庁で詰めさせていただきましたけれども、
これには当たらないということで、
内規で処理させていただいたものでございます。
○記者 今、規制庁で詰めましたとおっしゃいましたので、
田中委員長、委員会としてはどのようにお考えか、最後に確認です。
○田中委員長 私は規制庁と一緒に相談していますから、
それでいいと思います。
~~~~~~~~~
「それでいいと思います」?
一つひとつの小さな「見解」で
重大なムラ体質を容認して国民の不信を深め、
癒着を強化させていく。
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 |
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