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2013年2月 9日 (土)

167.焼け太りを狙う水資源機構(3)

(続きです)
 
独法改革について「新たに見直しをされますか」との質問への
大臣の答えには続きがある。
 
太田 昭宏 国土交通大臣定例記者会見 
 
 (答)見直しかどうかも含めて、大枠ということについて出て、
  その下で対応していくと思っています。 
 
  もともと私は、個人的なことを申し上げますと今から15年位になりますが、
  公共事業、例えば今ダムとおっしゃいましたが、
  細川内ダムとかあるいは徳山ダムというものがございまして、
  それをやるのかやらないのかということで止まっている段階にありまして、
  そうしたことをしっかり精査してやりなさいと、
  かなりイデオロギー的ではなくて具体的な事例を挙げながら国会等で質問をし、
  具体的に、徳島にある細川内ダムがそこで中止を決定したという事例もございます。
 
  私は公共事業については無駄な物は削る、必要な物はやる
  そうした信念をずっと持っていますが、
  行革のそうした具体的な方向そして対処、そういうことについては、
  まだ内閣としての大方針が出ていませんので、
  これからそれらを見て判断したいと思っております。
 
太田 昭宏 国土交通大臣定例会見
 
この日は、別の記者によって次のような質疑が行われた。
「無駄」の定義がさらに見えてきた。
 
 (問)公共事業が増えると、バラマキだとか批判的な声があがることが多い
 かと思いますが、大臣としては、なぜ公共事業が増えるとバラマキという
 声があがるというふうにお考えですか。
 
 (答)・・・(略)・・・ 何を無駄かということを
 当時私自身が国会等でも言ったかと言いますと、
 例えば、あるダムならダムの仕掛り中の物がある、
 しかし地元が反対をしたりしていて、そして多くの意見があったりして
 そのまま止まってきているいうようなことについては、
 結論を早く出すというようなことが非常に必要だと、
 一番の無駄は作ろうとして止まったままおいてあることではないか
 というようなこともあったり、
 あるいは当時はB/Cというものは厳密にやられていないということもありまして、
 誰から見てもムダだという事案がいくつか出てきたということがあったと思います。 
 
 しかし、(略)まさに今度の緊急経済対策にありますように、
 インフラの基盤を作る中で経済活動が行われていくというようなことの中で、
 もう少し幅広いそうした経済活性化の乗数効果というものを判断すべき
 というものは私個人は持っているところでありますが、
 今から10年前位から特にそうした
 いくつかの確かにそれは無駄だなと思えるような事例があったことが
 そのまま引きずられて今日に至っているのではないかと思いますが、
 それ故に、今回公共事業ということを防災・減災ということで、
 そして現場から積み上げていくことが必要で、
 国民の理解が得られないような物はあってはならない
 というような中身を吟味するべきだと私が言って、
 そこに注力しているというのは、そういう経過をなんとか振り払いたい、
 振り払いたいというのは無駄な公共事業は必要無いが、
 必要な公共事業は行うという当たり前のことでありますけれども、
 そうしたところに、ものの判断を出来るようにしていかなくてはならない
 と思っているからであります。
 
継続も断続も力。早く後ろ扉を閉じて新しい時代に生きたい。さらなる質問に行った。
 
太田 昭宏 国土交通大臣定例会見
 
 (問)先程の予算の早期成立、迅速な執行ということに絡めてお伺いします。
 先日も大臣は徳山ダムのことを少しお話されましたが、
 この根拠法である水資源開発促進法、そしてその法律を根拠に持っている水資源機構、
 ここが2002年の扇大臣の時代に独法改革をした時に、新規の事業として
 
  栃木県の南摩ダム、
  滋賀県にあります丹生ダム、
  三重県にあります川上ダム、
  そして岐阜県にあります木曽川導水事業の4つ
 
 これがその当時新規であるということで継続になっております。
 ところが2002年から今11年過ぎて、もうすぐ12年になりますが、
 未だに全く手つかず状態と言いますか、水需要のために、
 まさに先程大臣が仰いました一番最初のタイプの公共事業、
 産業整備という意味で水需要のために計画されたものですが、
 これらがまだあります。この迅速という意味からすれば、
 これから作る意味がないものではないかと思います。
 
 このような事業について、長期的に動いていない事業についてはどうなさるのか、
 そしてそうした無駄を延々と続けてきた水資源機構自体を
 廃止されるお考えはないかどうか、お願いします。
 
 (答)まず、私が迅速という言葉を使いましたのは、
 今回の補正予算はあくまで補正予算なので、
 年度を越しますと繰越という形になります。
 来年の3月を越えますと通常は事故繰越ということで、
 非常に使いづらいということで制約が掛かってきます。 
 
 従いまして、今回の予算が、通常このような時期に
 これだけの予算が組まれるということはなかなかありませんが、
 早く契約が成立をして、その意味では手続きの簡素化ということも必要でしょう。
 具体的にそれが進んでいくということが大事だというような、
 いろいろな隘路を突破しようというような工夫が必要であるとともに、
 執行しようとしましても、なかなか人の問題がありまして、
 職人さんがいない、あるいは技能者と技術者と、
 技術士のお金の基準ではこれを置きなさいなど、いろいろなことがありますので、
 その辺りで迅速ということが極めて重要であるということを
 お話をさせて頂いたところです。
 
 今仰った4つのダムについては、ダムについては
 一つ一つを今検証しているということが基本になっております。
 私としては従来から、いつかの時の記者会見でも申し上げましたが、
 無駄ということは一体どのようなことが無駄なのかという中に、
 やるのかやらないのかよく分からなくて、ズルズルといっているというのは、
 これは時間も含めた無駄であろうということを発言させて頂いたことがあったと
 記憶しております。
 
 そのような意味では、今御指摘の4つのダムについて、
 一体どのようになっているのかを私自身がまだ十分承知しておりませんので、
 それについてはズルズルいって、
 やるのかやならないのか分からないのは無駄であるという私の考え方に
 変わりはありませんが、どのような事情で、それが今どのようになっているのか
 ということの詳細を存じておりませんので、一遍調べさせて頂きたいと思っています
 
 (問)丹生ダムに関しては橋下大阪府知事の時代に全て撤退をしたいという
 手続きをやってほしいと大臣と機構の理事長に申し入れをされていますが、
 放置されて3年が経っておりますのでそれも含めて調べて頂ければと思います。
 
 (答)はい。
 
そしてこの大臣は誠実に調べてくれたのである。

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