165.焼け太りを狙う水資源機構(1)
新しい時代の扉に手をかけるには、
後ろ手にもう一方の手で古い時代の扉を閉める必要がある。
一人の人間なら区切りやケジメを、たとえつけなくても
(人生も常に選択で、整理整頓は大事だが)、
新しいことに取りかかれば、否が応にも古いことはフェードアウトする。
しかし組織の場合は、キチン、キチンと古い組織を閉めていかねば
組織は肥大化し、無駄な人件費が使われ、人材が浪費されるばかりだ。
浪費を止めるには根拠法やその省庁の設置法に遡って根っこから廃止する必要がある。
民間企業ならリストラしないとつぶれるが、
国民がお金を出し合って成り立つ行政組織は、国民の監視はもちろん、
立法府や司法府がさぼっていると、リストラをしない。
それどころか、組織内で古い仕事を閉めないうちに
脱法行為、つまり法律に書いていない仕事をこっそり増やしながら、
バレていないと見ると、その脱法行為をいつのまにか合法化してしまう。
新しい仕事をフェードインさせて、古い仕事もダラダラ続けて
自治体にその負担を付け回すことになる。なぜか。
拙著「水資源開発促進法 立法と公共事業」で、
役割を終えたこの法律と、それに基づく組織が廃止されるべきだと書いた。
書いたことを実現する作業に入った。(続く)
http://www.tsukiji-shokan.co.jp/mokuroku/ISBN978-4-8067-1450-7.html
« 164. 伝説の内務官僚 現る | トップページ | 166.焼け太りを狙う水資源機構(2) »
「「水資源開発促進法 立法と公共事業」とその後」カテゴリの記事
- 167.焼け太りを狙う水資源機構(4)(2013.02.09)
- 167.焼け太りを狙う水資源機構(3)(2013.02.09)
- 166.焼け太りを狙う水資源機構(2)(2013.02.09)
- 165.焼け太りを狙う水資源機構(1)(2013.02.09)
- 134.記者へのレクチャーと独り言(2012.12.20)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント