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2012年11月 4日 (日)

103.利根川・江戸川有識者会議(22)明かされ始めたブラックボックスⅡ祈るように語られた森林保水力のこと

少々おさらいです。
第7回利根川・江戸川有識者会議(平成24年10月16日)では、
http://www.ktr.mlit.go.jp/river/shihon/river_shihon00000207.html
関良基委員が国交省が川を流れる流量を計算するときの
「定数」のおかしさを指摘し始めました。

一つ目の「定数」の話は地質の違いで、降った雨が川の流量が違うという話でした。
降った雨が100%川に出るか、40%か、70%かで川の流れに差が出てくる。
日本学術会議で議論した学者でも68%しか出てこないと示した地質でも、
国交省は100%が川に出てくると計算しているので、
計算上の洪水流量が過大になっている
という内容です。さて続きです。

2. 飽和雨量によって、山に降って川に流れてくる量が違うこと

二つ目の「定数」は「飽和雨量」でした。
飽和雨量とは土壌に雨が染みこんでいってやがて飽和して
地表を流れるようになるまでの量のことです。

横の欄が時間の経緯で、最後の縦の欄が新モデルで使った各支流での定数「飽和雨量」、
右に並ぶ縦の欄が利根川水系の本流に流れ込む支流名です。
見て分かるように左から右へ、飽和雨量は大きくなっています

10
関委員はこの資料(P.8 http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000067956.pdf
を示しながら説明しました。
地図で示しますが、青く描かれている利根川の北西端(八斗島)からさらに北西に広がる支流です。
Photo

出典:利根川水系河川整備基本方針の資料(59/122頁のPDF)より

上の表(クリックで拡大)で見るように、
流域ごとに違う「150」「∞」「200」「130」という定数を
新モデル」として国交省が出していますが、かつて

国交省は2008年1月に裁判所には八斗島上流域48mm
2010年10月に国会には31、65、115、125mmに経年変化する飽和雨量を出しました。

Photo_2  

これがダムの必要性をひねり出した操作(捏造)だと批判され、
その操作が合理的に説明できなくなり、
操作(捏造)を認める代わりに「関係資料がなくなった」ことにして検証が始まりました。

(関係資料がなくなっても数字そのものが違うので操作は明らかですが、
この重要な事実をテレビも、日経、読売、朝日、毎日、産経新聞も報じません))

そしてやはり経年変化していたことを示す新しい資料が
日本学術会議に出されたことで証明されたはずでした。

関さんは10月16日、立ち上がって、マイクを握りしめ、有識者会議の委員だけでなく、
傍聴席にいる記者の良心に訴えかけるように次のように語りかけました。

「奥利根流域の飽和雨量を見てください。
吾妻川流域、烏川流域、神流川流域と4つ大きく比較しますと、

奥利根では昭和33年は90ミリくらい、
それが平成10年だと151とか2倍ぐらいに上がってきています。
これは森林保水力の増加です。

同様に烏川を見てください。昭和33年、110ミリなんですが、
平成13年230ミリ、平成14年249ミリ、というふうに経年的に上がっている
というわけで、明らかに国交省も計算して合わせようとすると、
飽和雨量を上昇させなければ合わない。

飽和雨量が上昇しているといことは、森林保水力が上昇しているはずなのに、
それを認めていない。これを見れば、誰が見ても上がっている。

国交省も計算の中で使っているんですけれども、なぜか認めない!

日本学術会議の回答を見ますと、
パラメータ値の経年変化は検出されなかったと書かれていて
意味不明です。小池先生に質問状を出させていただいたが答えない。

パラメータ値は国土交通省の資料でも明らかに上がっています。
パラメータ値の経年変化は、検出されたように見えるんですが、
どういうことなのか、
お聞きしたいと思います」

(続く)

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