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2012年10月20日 (土)

92.利根川・江戸川有識者会議(14)説明できない国交省の不都合な真実

真実は小説よりも奇なり。

東大話法に突入するまでの記録が必要である。

第7回(2012年10月14日)利根川・江戸川有識者会議で、
氾濫していないのに氾濫したことになっている氾濫図と
東大モデルが微妙に絡み合っていることが、見えてきた。
頭脳(追及)と頭脳(逃げ)のぶつかり合いだった。

soccer1st Round

有識者会議としてこの図をどうするのか

大熊孝氏は、苛立ったように同僚委員たちに提起した。

「2.2(2.1)万トンと1,7万トンに大きな乖離がある。
その乖離を埋めようとすると、
無理な氾濫図が必要になるということだと思う。(略)
Photo_2

出典http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000067340.pdf

そこで、荒川さん(国交省事務局)に現地を見られましたかと言ったら、
『上流域ですか』と返事があったが、私は『現地を見たか』を質問した。
行かれたかどうか。氾濫図にも相当な税金を使っている。
そのままにしておいていいとは考えない。ご回答をお願いします」

ところが、国交省は現地を確かめたかどうかの回答はしない。

国交省は、その(P.5)で流量がどう算出されたか(P.8~)を回答した。
・昭和22年の9月洪水での利根川上流の氾濫を示す資料がほとんどない。
・唯一入手できた群馬県の水害被害図で浸水被害に分類されている。
・『カスリン颱風の研究』で浸水深が記載された市町村に限定して試算。
・ 試算の結果は1.7千トンの算出には用いていない。(回答1回目)

司会の宮村忠氏は沈黙。そこで、

soccer2nd Round

大熊孝氏、再び、

2.2万トンから1,7万トンの乖離を説明できる氾濫はなかったと私は言っている。
それによっては、目標流量70分の1から80分の1も変わる
だから現地へ行ったかと聞いたら、机上で計算したという回答しか返ってこない
前回10月4日から何日かあります。どなたか現地確認いきましたか。事務局で」

すると今度は、国交省関東地整の泊宏・河川部長が声を震わせ、
同じ回答を繰り返す。そして、最後にこう付け加えた。

これそのものを使って、ご意見をお聞きしようとしている目標流量の
 算出に使っているわけではありません。

 この資料についてご意見があることは承ります」(回答2回目)

司会・宮村忠氏 「・・・・」(沈黙)

この事態に、野呂法夫委員が、自分は行って確かめて、氾濫図の誤りは
大熊氏の指摘した通りだったことを述べた。
(それが東京新聞記事  http://t.co/ZIfgEgnV)になっている)

野呂氏、「計算には用いていない、参考資料だと言うが、
  撤回して廃棄すべきではないか。
  関東地方整備局が有識者会議に参考資料として出したものが正しいのか、
  こんな資料をもって議論しなければならないのかと言わざるをえない。
  これからすぐに現地を見て、良識を発揮していただきたい」と助言。

ところがここで、司会・宮村忠氏が初めて口を挟む。しかし、あろうことか、

「もう一度資料について確認の意味で説明をしておいてください」と国交省に要求。
国交省は壊れたレコードのように(←死語?)3度同じことを説明した。(回答3回目)

soccer3rd Round

大熊孝氏、呆れ果てながら、力を振り絞って、4度目の追及に入る。

「計算に用いていないというが、7000万トン氾濫したという数字が出ている。
 有識者会議でこういう間違った資料を出されて、
 それをそのまま残しておくことはできません。
 撤回して欲しいと思います。」

司会・宮村忠氏 「・・・・」(沈黙)

そこで再び野呂氏

「同じ話ですが、今日も資料2をいただき、
私が素人目に読んで見ても、
6頁の上に、「氾濫量とその合計値6000万を示す」と書いてある。
あぁ6千なんだと思ってしまう。
錯誤というか、誤認というか、誤謬というか、
誤解を与え兼ねないと思うんですよ。

大熊委員が指摘されて、私も現地を見て、あぁっと思ってですね。
もし、委員の方、お忙しいですけど、歩いてみてはいかがでしょうか。
そうでなければ、治水安全度の議論に入れないと思うんですよね。」

司会・宮村忠氏 「なにか答え・・」

国交省関東地整の泊宏・河川部長
「大熊委員が誤解をされていればマズイので・・・」と同じ説明の4度目。(回答4回目)

soccer4th Round

大熊氏、諦めずに4度目、

「私がなぜこのことを一生懸命行言っているか。
 9月25日にいただいた.資料3-3

Photo_3

相当の浸水が生じていたと推定される状態の流量です」と
と書かれているわけです。その後で2.2万トンがでてくる。

それだけの氾濫はないと私は言っている。
そこに大きな問題がある。その(問題指摘の)説明として、      http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000067336.pdf (3頁)
10月の頭に質問し、その回答として、前回資料4が出された。

何度も言うように、2.2万トンと1.7万トンの乖離が
説明できるようにやってください。」

振り絞るように言って、気を取り直し、なぜその説明が必要かということで、
小池俊雄氏・東大モデルの議論にはいっていった・・・。

再現するだけでくたびれるので、同じ質問を4度繰り返した大熊氏はさぞかしくたびれたことだろう。

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