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2012年10月20日 (土)

91.利根川・江戸川有識者会議(13)これまでのあらすじ

過去、氾濫していなかったのに氾濫したことになっている氾濫図の話
東大のモデルの誤差の話は、巧妙に絡み合っているので
その関係を書いていきますが、

その前にこれまでのあらすじを書いておきます。

国交省は2012年9月、4年4ヶ月ぶりに
利根川・江戸川有識者会議を突然再開し、
利根川水系河川整備計画を策定するため、
河川法第16条の2に基づいて
「学識経験を有する者の意見」を聴く行政手続きを再開した。

しかし、この行政手続には、意見を聴かれている側から主に二つの問題が指摘されてきた。

第一に、国交省関東地方整備局は、
環境保全、利水、治水と三拍子揃っていなければならない河川整備計画のうち、
治水、しかも、目標流量をいままでよりも高くする案を、
高くする(=低かった目標は内部資料でしかない)という説明もなく、
「相対的に高い水準とする」と分かりにくい資料を出してきた。
これです↓→http://www.ktr.mlit.go.jp/ktr_content/content/000066985.pdf

Photo  

複数の委員から「他と切り離して目標流量だけを定めるのは
おかしいのではないか
」との異論が出され続けている。

第二に、100歩譲って目標流量に意見するにしても、おかしな点がある。
第5回第6回第7回 で複数の委員からそう指摘されることとなった。

意見を聴かれている内容(資料)に疑義があるという指摘である。

指摘に対して説明責任を求められた立場が二つある。

1)河川行政を任されている国交省の説明責任。

2)その国交省の目標流量のもととなるデータ
(疑義が提示され続け解決していないデータ)
にお墨付きを与えた日本学術会議の
土木工学・建築学委員会 河川流出モデル・基本高水評価検討等分科会で
委員長を務めた小池俊雄・東大教授だ。
http://www.scj.go.jp/ja/info/kohyo/kohyo-21-k133.html
(この目次(失礼!表紙)に全分科会メンバーが書いてある)

第5回から新たに利根川・江戸川有識者会議に加わった。
今回は一委員でしかない小池委員にも説明責任が求められている形になった。

なぜならば、日本学術会議の
土木工学・建築学委員会 河川流出モデル・基本高水評価検討等分科会では、
小池俊雄・東大教授が司り、そこで国交省データに疑義を唱えた
大熊孝・新潟大名誉教授関良基准教授の話は聞きおかれていた。

しかし、今回は奇しくも、対等な同じ利根川・江戸川有識者会議委員である。

国交省およびこの会議の宮村忠氏は、会議および資料の中で何度も
「この場は、「学識経験を有する者の意見」を河川管理者が聴く場であり
結論を出す場ではない」と繰り返してきた。

しかし、その国交省が聴いている目標流量の元となる資料に疑義があったことを
指摘され、放置されていた大熊氏、関氏は、当然のことながら
この件を問わざるをえない。

そんな中で、再び明らかにされてきたのが、
氾濫していないのに氾濫したことになっている氾濫図の話であり、
そのことは、東大モデルの誤差とも巧妙に絡み合っているので
その関係を書いていきます。

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