90.利根川・江戸川有識者会議(12)訂正と追加
寝る時間がなくなってしまったので、ブログを書く時間もなくなり、
訂正リクエストへのご対応が遅くなってしまいました。スミマセン。
前のコマで最後に1998年(平成10年)の実績とシミュレーションの
目盛りを読んだときに、定規を当てて
誤差は10500-9600=900程度としたのですが、
誤差は11500-9600=1900程度あるんじゃないの?とコメントが来て、
次に11200-9700=1500程度ではないか?とのご意見が来て、
ちょっとその間、心がよそへ行っていたので、もう一度確認しまして、
誤差は11200-9700=1500トン/毎秒程度に直しました。訂正およびお詫びします。
「にしました」というのは、
元のデータであるこちら(P.180-181)に数字は書かれていないからです。
(1目盛り600で読みにくいし誤差の読み方に誤差がある)
それで、この誤差(小池俊雄教授は10月14日には「バラツキ」と表現をされました)
とは、どの程度大きなものか?
梶原健嗣さんにコピペの許可をいただいたので、以下を張り付けますが、
過去にあった洪水で八ツ場ダムがあったらこんな効果を発揮したという計算で
見れば分かるとおりです。
出典:梶原健嗣「戦後ダム開発の論理と構造~利根川水系を中心に~」http://blogs.yahoo.co.jp/spmpy497/2152453.htm
さて、この誤差を巡って、利根川・江戸川有識者会議では
関良基委員が、誤差の方が八ツ場ダムの効果よりも大きいと指摘し、
大熊孝委員からは、最近の大きな洪水である1998(平成10年)に合うように
パラメータを設定して他のを再計算して欲しいというリクエストが出ました。
その答えは次のコマで本日帰宅後に記します。
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H10洪水、最近の大きな洪水って言い方でもいいとは思いますが、観測史上(1951~2010)最大の洪水と言ったほうが的確かなぁ。
戦後5年は大きな洪水が来たが、観測流量がない。その辺が全部推定流量になってしまうのが、利根川洪水を論ずるうえで、おかしくなってしまうところ。
観測流量のまとめは、こちらをどうぞ。
http://yamba-net.org/modules/problem/index.php?content_id=16
http://blogs.yahoo.co.jp/spmpy497/5919615.html
投稿: Kenji KAJIWARA | 2012年10月20日 (土) 11時40分