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2012年9月25日 (火)

74.規約確認に30分をかけた非公開会議

9月25日(火)、今日は一瞬、利根川治水の歴史が変わるかと思った。
このことはあとで書く。

その前座のような昨日の9月24日(月) 15時00分からの
「利根川・江戸川河川整備計画関係都県会議(仮称)」 はひどかった。
9月21日(金)午後に突然アナウンスされた。

Photo

上記のような案内があり、まさか規約の確認に30分もかかるまいと思ったら、
一都五県の会議メンバーは、傍聴者の待つ部屋とは別室で、本当に30分をかけた。
その間、傍聴席では人々は待ちほうけていた。

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実質前日の通知であり、私は霞ヶ関で4時半の取材予定が既に入っていたので、
3時半になってやっと配布された資料だけもらい、
委員達が入ってきた写真だけ撮って、この部屋を後にした。

Photo_3

規約を見ると、会の名称、目的、組織、情報公開、事務局について定めてあるだけで
どうやったらこの「確認」にこの6人で30分かかるのかという代物だ。

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会議の目的であった資料の中身は
今日開催された、「第5回利根川・江戸川有識者会議」で配布されたものと同一だ。

「利根川・江戸川における今後20年~30年で目指す安全の水準についての考え方」という、
日本語として理解しがたいタイトルで、
単に「年超過確率1/70~1/80」という河川工学者しか分からない言葉が説明されている。

「年超過確率1/70~1/80」は、
「全国の他の河川における水準と比較して相対的に高い水準です」という説明があるが、

今、どの地域がどのような洪水の危険に曝されているのかという現状説明も何もない。
「年超過確率1/70~1/80」を達成するのに、
国と地方でいくらの財政負担でどのようなことをする必要があり、
それは、社会、経済、環境にどのような影響や利益があるのかという説明もない。

どんな質疑があったのかを、最後まで傍聴した人に聞くと、
一言づつ「1/70~1/80の目標を早く達成してください」というコメントを述べただけだったというから、
結果的に見れば、「自治体にもご賛同をいただいた」という形を残すためだけにやった会議だ。

Photo_5

こうした「行政計画」を策定していく「会議」の恐ろしいところはどこか?

行政が既成事実を作りあげる過程を「どうせこんなもの」とマスコミも市民も慣らされて、
その異常なあり方に疑問を呈す「怒り」を忘れてしまうことだ。もちろん、私も含めて。

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コメント

関東地整は、有識者会議の議論内容は、河川整備計画策定には影響しないといっているそうだが、じゃぁ何のためにするんだ? 法は形式的に満たせばいいというもんじゃない。議論の内容が全く影響しないと予め宣言されている会議は、「諮問」ではない。諮問でないなら、河川法に根拠はない。そうした「諮問」といえない会議であれば、この会議の開催は行政執行とはいえない。それなら、会議に要する費用(委員の交通費、日当)はすべて、関東地整が自負負担せよ。「諮問」ではない会議に、公金を使うことは許されない。そう思う。

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