55.背中が凍り付く漫才-東電TV会議
週刊金曜日(アンテナ)の8月3日号で、
原発事故後のテレビ会議録画――東電「名ばかり公開」を書いた。
(↑この中にある8月6~10日という馬鹿げた公開期間は9月7日までになっている)
8月19日まで身体があかず21日にようやく見に行った。
本来はバカバカしい限定要件が撤廃されるまで見ないと言いたいところだが・・・。
視聴室に入り、50時間の音あり録画を頭からじっと見ていると、
漫才みたいなやりとりが出てきた。
「明日ガソリンを調達に行くが現金がありません。
現金を持っている人はいませんか?」
というような呼びかけをする福島第一原発側。
これに対して、東電本店側が、
明日はヘリコプターが出るから「現金!」と叫んでいる。
オイ、そこは、「現金」じゃなくて、「ガソリン!」だろ?
フクイチに現金持っていってどうする?
と見ていて突っ込みたくなる。
どれだけ現場が慌て、
どれだけ本店が冷静な判断ができていなかったかということを示す
背中も凍り付く恐ろしい話なのだが、笑ってしまった。
シ~ンと皆がイヤホンで聴いている中、
一人で笑っているもの、バカみたいなので、
後ろに座り合わせていた某氏を巻き込んで誤魔化すことにした。
隣に座っていた某氏も、これは一人でみていたくないよね、
国民全員が見るべきだよね、福島の人たちが見るべきだよねと述べる。
本当にそうだ。メディア関係者に限定する意味はまったくない。
上記の記事の続きがある。
取材メモがわりにここに載せておく。
7月31日(火)枝野経済産業大臣記者会見での質疑
http://www.meti.go.jp/speeches/data_ed/ed120731j.html
東電情報
Q: 昨日の東電会見で相澤副社長に公文書管理法に基づいて歴史文書として国立公文書館の方に提供してはどうですかと。そうすると、モザイクも国立公文書館の方で個人情報であれば隠すなどということもできて、国民に利用をしていただけるということでありますけれどもということを聞きましたけれども、詳細に勉強して検討したいとおっしゃられていました。ですので、枝野大臣の方からも今回の報道機関に対する情報提供とはまた別途、公文書管理法に基づいた歴史文書としての提供を求めるというようなことのお考えはあるのではないかと思いますが、御見解をお願いします。
A: 御承知のとおり公文書管理法については、私も十分承知をしているつもりでありますが、今の点については、法律自体いろいろ確認をして、そういったことが可能なのか等含めて、私も勉強してみたいというふうに思います。
事故調情報
Q: 国会の事故調が膨大な情報を収集したわけなんですけれども、これについて国会事故調の方では、その情報をどうするかというような扱いを委員長、委員で話し合った後、国会の方と相談をして、それで決めたいということをおっしゃっているんですよね。これもやはり国立公文書館の方に管理をしてもらうために提供してはどうかというふうに聞いているんですが、これについて、個々の議員の方々に聞いたところ、公明党、民主党、共産党のそれぞれの議員さんたちも、やはり国立公文書館の方に管理してもらった方がいいんではないかというような意見もおっしゃっています。
原発の所管大臣として、この事故調が入手したあらゆる情報について、この管理についてどうあるべきであるという御見解がおありかと思います。お願いします。
A: 政府事故調のものは、これは公文書になりますから、これは当然公文書管理法に基づいて対応されるということです。
国会事故調のことについては、先ほど違うテーマでお答えしたとおり、今の議院内閣制の慣習のもとでは、国会の御判断するべきテーマについて内閣の一員が何か意見を申し上げますとおしかりを受ける、こういう慣習・慣行になっておりますので、発言は控えさせていただきたいと。国会において、主体的に御判断されるべきことだと思います。
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