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2012年8月28日 (火)

57.関東一円の上下水道II

8月24日の国土交通大臣会見で川について聞いた。

月刊「世界」8月号の「首都圏の水瓶が危ない!─霞ヶ浦に溜まり始めたセシウムをどうするか」で書いた状況(こちらで少し補足→関東一円の上下水道と湖沼)を
国土交通大臣がどの程度、認識しているかを確認しておきたかった。
取材して雑誌に書いても、最終的に政策決定者を動かせなければ意味がない。

2012年8月24日(金)9:59 ~ 10:08
国土交通省会見室 羽田 雄一郎 大臣
http://www.mlit.go.jp/report/interview/daijin120824.html

(問)福島第1原発から放出された放射性物質が川などを汚染した結果、水道の浄化の過程と、あるいは下水道、国土交通省所管で言うと下水道になると思いますが、放射性物質が蓄積されていく、この問題は関東と東北一円の問題になってきていると思いますが、この問題を閣僚の間でどれ位情報共有をされて、深刻さが受け止められているのか教えていただけますでしょうか。

(答)これは復興庁もそうですけれど、関係省庁と連絡をしながらしっかりと取り組んでいかなければならない重要な課題だと考えておりまして、そういう意味では、しっかりと対応できるように今も進めているというのが現状であります。なかなか放射性物質の除去というものは、また、その除去した物をどうするのかということについては、大変難しい問題もありますけれども、環境省や、関係省庁と連絡を取りながら行っているということです。

(問)処理費について、各自治体から東京電力に補償費を要求しているのですが、その全容の把握、補償額がどの位になるのかや、今どの位まで進んでいるのかというような具体的な数値や具体的な川、あるいは浄水場、下水処理場、そういったものの実態把握をして公表されるような予定はないでしょうか。

(答)今そのことについては、詳細を私も持っておりませんので、また私も事務方に今御指摘頂いた事についてはしっかりと聞いておきたいと思いますし、もしお知りになりたいのであれば、事務方に聞いて頂きたいと思います。

このことは2往復で終わり。

「各自治体から東京電力に補償費を要求している」件を聞いたのは、
「飲んで出す」(浄水と下水)という基本的な生命維持活動を維持するために、
原発事故後、どれほど自治体の仕事が増え、財政を圧迫しているか、
そして、各自治体が放射性物質対策に費やした税金を
東電から回収しようと要求する際に、いかに

1.期限を区切りながら待たされているか
2.請求できるものとできないものがあるか
3.各自治体が横並びで遠慮させられているか

これらをどれぐらい関係閣僚が理解しているのかをうかがい知るため(リトマス紙)だ。

大臣の答えからは、記事を書いた効果が何もでていないことが分かった。
「環境省や、関係省庁と連絡を取りながら行って」いるとの回答だが、
連絡を取り合っていたとしても、国の機関は縦割りで
調査をしたとしてもしっぱなしで対策については無策なのだ。

(無策であることを認め、
今後の一切の原発事故リスクを絶つと決断するなら分かるが
目下のところそれもない)

個々の国民はさまざまな方法で声を上げ、できることをやっているのに
(例)http://www.kasumigaura.net/asaza/03activity/01lake/save/index.html
国は何をするのかと原稿で訴えたつもりだったが、
本当に重要なことは一回や二回、記事を書いたくらいで変わるわけがないのである。

羽田大臣は「指摘頂いた事についてはしっかりと聞いておきたいと思います」
と答え、知ったかぶりをしないという点では、好感を持てはした。
しかし、問題は、官僚がどんな情報をどれだけ大臣に吹き込んでしまうかである・・・。

以下は上記記事で取り上げた
浄水場発生土の最新の数値(2012年8月28日参照)である。

千葉県
http://www.pref.chiba.lg.jp/suidou/jousui/h23touhoku/odei-h24/odei120827.html
茨城県
http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/kigyou/east_earthquake_information/soil_water_purification/index.html
東京都
http://www.waterworks.metro.tokyo.jp/press/h23/pdf/press_100526_1.pdf
群馬県水道
http://www.pref.gunma.jp/06/q2300007.html
群馬県工業用水
http://www.pref.gunma.jp/06/q2310018.html
栃木県宇都宮上下水道
http://www.city.utsunomiya.tochigi.jp/josuido/news/019931.html
栃木県那須塩原市
http://www.city.nasushiobara.lg.jp/2083/3501/003666.html

「感情論」という屁理屈で「脱原発論」を潰そうとする原発推進派に対しては、
たとえば「飲む(浄水)と出す(下水)」の生命維持装置の現場から上がってくる
具体的な数値を突きつけて、彼らの好きな「数値」を見せて自分の頭で考えてもらうしかない。

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