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2012年7月

2012年7月30日 (月)

46.野田首相というヒューマンエラー

利根川の堤防についてのブログとのんきなブログを書いたあと、
首都圏反原発連合が呼びかけの7.29脱原発国会大包囲に行ってきた。

Photo

すでに7:30近かったと思う。終わりがけだ。
それでもまだまだ人々は国会議事堂前に到着し続けていた。

警察が「国会正門」からは最も遠い出口へと誘導し
出れば出るで、「官邸」向きにも人がいけないように
歩道の隅から隅までズズイと列をなして完全に道を塞いでいた。
霞ヶ関に向けた方向へ誘導し、
国会正門前からも官邸からも遠ざけようとしているので、
ここは誘導に従わず国会議事堂を右手に通行してみた。

人人人、国会包囲の「一人」としてその場に黙って
ロウソクやペンライトをかざしている人、声をあげる人人人。
人人人の間をデモ行進するグループ
警察の誘導には従わず「普通に通行」する人の一人として
正門に向かおうとするが、
ようは角角にプラスティックのコーン(三角ポール)と棒で道を狭めて
「交通規制」をお巡りさんは行う。

国会側と霞ヶ関の交差点ではついに
まるで家畜を逃がさないようにするかのような
頑丈な鉄柵で財務省向きの方向へ誘導する。
おとなしく誘導されるのは嫌なので、
「あちらに行きたいんですけど」とお巡りさん意思表示をしてみると
「行きたければ申し訳ないけど」交差点の渡り方を和やかに教えてくれる。

一つの交差点で、交差点を3度渡る。
国会側→財務省
財務省→外務省
外務省→正門前
まるで日本の運命を決めるような交差点。
どんなに邪魔されても遠回りさせられても正門前まで行くことにした。

3つ目の角でまたポールと棒で道を塞いでいるお巡りさん。
「通れる、通れる!」と誘導しているお兄さんもいる。
後者の声に従って人と譲り合いながら通ってみる。通って気づいた。
通さないように狭めているだけで余裕に通れるじゃん!
駅からずっと芋を洗うような人人人で、大変だったのに。
ひどすぎる!国会正門前に人を集めたくないのだ。
ムカっときて、通った拍子にコーンを棒を、ヒョイと持ち上げて、
後から来る人が通りやすいように道を広げた。
これが思いやりというものだ。どうだ!広くなったじゃないか。
広げた側をお巡りさんがまた狭める。
そこでその逆側をまた私が広める。
お巡りさん狭める、私広げる・・・。
お巡りさんが根負けしそうにないので、私去る。

(あんなに角角で交通規制して、キューキューで通れない演出?をして
通れないようにしていたのに、それでも国会前はあんなに溢れて
クライマックスでは道路に人並みが「決壊」していたのだと後で知る)

帰り道、自転車の座席を直しているおじいさんがいた。
江戸川区から12~13kmも走ってきたのだという。
撮ってもいいですか?お顔もいいですか?ネットで公開してもいいですか?と聞いたら、
「顔?」と緊張し、「フェースブックに載せてね」と。

無数の人達が声をあげなければ、為政者たちに考えを変えてもらわなければと
思っている。

そして、その声が聞こえないらしい野田首相を揶揄した看板を
国会正門前で無言で掲げている人もいた(上記写真)。
人々の表現を思わず記録しておきたくなる。
歴史がどんなふうに変わっていくのかの証拠になりますよね。


Photo_2

Photo_3

2012年7月29日 (日)

45.よくやってしまう休日の過ごし方

昨日は早起きをして四日市へ鈍行列車でいってきた。
取材の準備作業なのでお金をかけられない。
往復だけで12時間もかかったが有意義(電車の中で涼しく色々整理できたし)だった。
準備作業以上のこの上ない話が聞けた。
これはこれできちんとアウトプット(仕事)しておこうと
朝5時半に起きた。

しかし、7月16日と7月22日に足を運んだ利根川の堤防について、
写真を載せてと頼まれていたのを思い出した。

載せてみたら、堤防写真だけでは意味が分からない。
キャプションぐらいつけておかねば
あとで自分が見ても分からなくなる。

7月16日は
国交省の利根川上流河川事務所による出前講座。

神出鬼没な今村博健京大名誉教授も参加した。
かつて「河川ムラ御用学者」で
淀川流域委員会にかかわって改心をした異色の学者だ。

「僕が学生の時代は
『利根川の治水の要諦はカミソリ提』だった。
カミソリといっても薄いという意味ではない。
左岸がよく切れるようにする、
東京側ではない方が切れるようにする
東京を守るのが利根川の治水だと言われていた」

という言葉が印象的だった。

利根川上流河川事務所の職員も頷いていた。
彼らの年代でもそのような教育を受けたのか・・・。

この16日の出前講座は、
7月22日に開催される利根川流域市民委員会主催のツアーの
下見を兼ねての内輪ツアーだった。

本番では、新潟から大熊孝新潟大学名誉教授が参加した。
河川ムラ御用学者ではない二大河川工学者が相次いで参加した。
基本的に勉強が嫌いで頭が悪い私は、
こうやって何度も同じ場所に行って
空気を吸うがごとく話を聞いてやっと物事が頭に入ってくることが多い。

本格的にアウトプットするまでにはもっと時間がかかる。

ちなみに、民主党政権が河川行政改革に失敗している大きな要因の一つは
この二人の河川工学者の存在を十分に知りながら起用しないからだと言ってもいい。
(行政改革は人事につきるのにもかかわらず)

ちなみに、この二人と、元河川官僚で河川ムラとおサラバをした宮本博司氏は、
 宮本博司氏の参考情報例
 (
http://bit.ly/yAv0nt  http://bit.ly/NOAg3g )
河川ムラにとっては最も都合の悪い学者と元官僚であり、
もう一人加えれば、今回のツアーを中心になって企画していた嶋津暉之氏は
東京都の研究所に所属していた現役時代から
行政や研究では変えられないと悟り、
徹底的に住民支援を続けてきた優秀な水問題の研究者である。

逆に言えば、この4人の専門家を起用すれば、
少なくとも「コンクリートから人へ~川編」については挽回の可能性がある。

しかし、プライドが高すぎれば、過ちを直視しない。

一緒に日本が沈没するのは困るので、
ちょっと先に目覚めた国民は河川の分野のみならず、どの分野でも
未来世代のために歯を食いしばっている状態だ。今晩の国会包囲もそうだろう。

ところで、昨日、四日市にいったのでいけなかったイベントがある。
「『東日本大震災被災地復興』にむけた緊急懇談会」。
二つの方向から案内が来て、是非、いきたかったが、
これはきっとIWJさんが拾ってくれると思ったら
やっぱり拾ってくれていた。↓

これは多くの人に知ってもらわなければならない先恐ろしい話です
http://www.ustream.tv/recorded/24297702

そんなわけで、「東日本大震災被災地復興」にむけた緊急懇談会を
IWJさんで聞きながら、7月に足を運んだ利根川堤防ツアーのブログを書くという
ながら作業で、朝5時半におきた理由であった四日市の話をまとめる時間が消えた。

これから国会包囲を取材(参加?)に行くまでになんとかしなければ。

2012年7月27日 (金)

44.米軍と電線 Osprey Go Home!

『送電線情報、地図記載へ 国土地理院、電力会社が協力』(2012年7月25日朝日新聞)
というニュースを読んで、
時期が時期だけに、オスプレイ対策か?と思った。

ツイッターでつぶやいたら、そんなことはないのではないかとRTがついたので
記憶を国会議事録で辿った。

徳島や山梨に住んでいる人なら、知る人も多いかもしれないが、
米軍が低空飛行の訓練をやって電線にひっかっかって墜落とか
振動で土蔵が壊れたとか、被害報告は少なからずある。

政府はそれを無視してきたと言っても過言ではない。
平成2年から現在までの「電線」「米軍」で国会議事録検索をした
結果の以下は一部である。

忙しい人は二つ目の1994年10月20日衆議院安全保障委員会議事録だけ読んでください。

1992年3月11日 衆議院予算委員会第二分科会

○山原健二郎衆議院議員 米軍の低空飛行の問題ですが、これは四国山脈一帯の例を挙げまして質問をいたしたいと思います。
 前々から随分問題になっているんですけれども、特に一昨年来ジェット戦闘機の低空、超低空飛行が急増しております。これは吉野川流域の、私のふるさとですけれども、本山町の町役場が一昨年五月から記録しておりますジェット戦闘機飛来記録一覧表というのがつくられておりまして、それによりますと、昨年一年間に確認されただけで四十九日間、九十一回、百十三機に上りまして、低空、超低空飛行あるいはアクロバット飛行あるいは空中給油などが町民の頭上で行われております。
 この問題につきまして、これは嶺北地方と呼んでおりますが、四カ町村の町村長が連名で昨年の十二月二日、年末、宮澤総理及び渡辺外務大臣に対しまして要望書を提出をしております。これをちょっと読み上げてみます。

    低空飛行訓練に関する要望書
  昨年来物部川、吉野川流域で米軍用機と思わ
 れるジェット機が超低空飛行訓練を行い、関係
 住民の不安が募っている。当地方では、数年前
 より飛来、特に本年になって一日数回と回数も
 急増し飛行高度も超低空となり、地域住民から
 住民無視の行動だと苦情も相次いでいる。当地
 域には、早明浦ダムをはじめ、発電所、送電線
 等の公共施設と集材用架線が数多く存在し極め
 て危険な状態である。

  また、超低空飛行の爆音で家の軒、ガラスが
 揺らぎ、小・中学校、高等学校の授業や会議等
 が中断する、赤ん坊、入院患者が驚いて目を覚
 ましおびえてしかみつく、食事中には食物がの
 どにつまる、乳牛の乳の出が悪くなる、など住
 民生活に与える影響は多く、重大な問題となっ
 ているため関係町村では、住民の生命・財産を
 守り平和で安心して暮らせる自治体づくりを進
 めている立場から、誠に憂慮に耐えないところ
 でおる。よって、早急に所属機の確認をしてい
 だたき、関係機関に対して超低空飛行訓練を
 ただちに中止するよう勧告することを要望す
 る。
という中身でございまして、総理大臣宮澤喜一殿、外務大臣渡辺美智雄殿、こういうふうになっております。
 これについて外務省としてどのように受けとめられてどう対応されたのか、それを最初に伺っておきたいのです。

○佐藤行雄 外務省北米局長 ただいまお読みいただきました要望書につきましては我々も内容を読ませていただきまして、この低空飛行の問題が各地で最近いろいろな問題を起こしているということは我々も承知しておりますし、アメリカ側に対しても、なるべく住民の方々に対する影響を少なくしながらこうした訓練を行うようにしてもらうということが趣旨だと思いますので、我々としては繰り返しアメリカ側にもその点、注意を喚起しております。

○山原健二郎衆議院議員 喚起されておると思いますが、次第に数がふえているのですね。だから、これは地上から写した飛行機でありますけれども、これは明らかに米軍戦闘機FA18ではないかと言われております。これはごらんになっておられると思いますが、機種の確認はされたことはございますか。

○佐藤行雄 外務省北米局長 私は専門家ではございませんので、わかると思いますが、今この場でお答えはできません。

(質疑続く)

1994年10月20日衆議院安全保障委員会 

○東中光雄衆議院議員 十月の十四日に高知県の早明浦ダム上流付近で米海軍のA6Eイントルーダー攻撃機が低空訓練をやって墜落をした。非常に大きな衝撃を与えております。この地域は、一九八〇年代の中ごろから非常にこういう超低空訓練が始められてきて、付近のいわゆる嶺北の五つの町村、本山町それから大豊町、それから土佐町、大川村、本川村ですか、これが被害の大きいのに非常に憤慨をして、本山町では九〇年の五月から超低空で入ってくる飛行機の記録をとり出しました。九〇年の五月二十五日から九〇年の間に五十三回、五十九機が超低空訓練をやる。九一年には九十一回、百十三機、九二年には百九十七回、二百四十七機、そして九三年には三百十八回、三百六十四機と、これだけ超低空でやるということで耐えられなくなって、九一年の十二月に、本山町、それから土佐町、大川村、本川村の首長が連名で要望書を外務省に出しております。

 外務省はお受け取りになったと思うのですが、その要望書の中には、「早明浦ダムをはじめ、発電所、送電線等の公共施設と集材用架線が数多く存在し極めて危険な状態」にある。「家の軒、ガラスが揺らぎ、小・中学校、高等学校の授業や会議等が中断する、赤ん坊、入院患者が驚いて目を覚ましおびえてしかみつく、食事中には食物がのどにつまる、乳牛の出が悪くなる」。こういう状態ではどうにもならぬということで、中止方の要望を外務省を通じて、あるいは県を通じて出しておる。これは九一年の十二月ですが、九二年には、先ほど述べた五カ町村の村長が外務省までわざわざ出てきて、そして米軍の飛行中止要請をやっておる。こういう動きに対して外務省はどういう処置をとってこられたのか、まずお伺いをしたいと思います。

○時野谷敦 外務省北米局長 ただいまの先生御指摘のいわゆる米軍によりますところの低空飛行訓練、これにつきまして、かねていろいろな地域から問題が大きいということで私どもに要請なり御意見なりをいただいているということでございまして、ただいま先生が御指摘のものも、そのうちの一つでございます。私どもは、かねてからそういう御要望、御意見を踏まえまして米側とこの問題について話し合ってきておる、こういうことでございます。 一方におきまして、私どもは日米安保体制というものに依拠して日本の安全を確保する、こういうことを政策としているわけでございまして、これに伴いまして米軍のパイロットにとっての必要な訓練ということは、これは認めていかなければならない。

(質疑続く)

2000年3月22日衆議院外務委員会  

○松本善明衆議院議員 (略)それで、そこの辻さんという早川の町長さんは、十六、十七日に米軍機が飛来した、すごい爆音に驚いたり、恐ろしかったという町民からの問い合わせの電話が役場にあった、昨年の十二月三日にも見たという住民もいる、この早川沿いには水力発電施設や送電線、林業用のワイヤのほかに町民の飲料水用のパイプが沢に張られており、米軍機がこれに接触でもしたら大変な事故になる、米軍のパイロットは脱出装置で飛び出せばよいが、住民はたまったものではない、こんな危険な低空飛行はやめてもらいたいと。
 それから身延の町長、南部の町長、中富の町長、鰍沢の町長さん、市川大門の町長さん、六郷の町長さん、これは事故が起こってからではもう取り返しがつかないんだということで、住民の安全のためには放置できないとみんな言っているんですよ。
 それで、山梨県の北富士演習場対策課ではこの問題では横浜防衛施設局に対して、戦闘機の所属、機種、飛行の目的、今後の訓練予定、飛行に関する法的規制の有無、この五点について質問書を提出したということですが、今の段階では何の返事もないということです。
 防衛施設庁長官、この質問書が出されたことは知っているのかどうか、米軍に照会したのかどうか、米軍機であることを確認したのかどうか、伺いたいと思います。

(質疑続く)

2008年11月27日参議院内閣委員会

○糸数慶子参議院議員 (略)次に、米軍の軽飛行機墜落に関してでございますが、この墜落事故においてサトウキビ畑の損害、それから電線の切断による停電が起こりまして、損害の補償も問題になっております。
 この補償問題におきまして日米地位協定が関係してくるわけですが、端的に申しますと、公務中であれば日本政府が補償を行い、公務外であれば加害者本人ということになるわけですが、補償を請求する観点から公務中か公務外かは大変重要でございます。米軍側やパイロット本人からの事情聴取を踏まえ、本件が公務かあるいは公務外か、明らかにしていただきたいと思います。

○西宮伸一外務省北米局長 本件事故につきましては、ただいま現在、日米双方で事故原因などの事実関係を調査中でございます。
 外務省といたしましては、現時点において、種々の状況から見ましてパイロットが公務中であったとは考えておりません。米軍もパイロットが公務中であったとの判断はしていないものと承知しております。

(質疑続く)

議事録からの転載は以上。

これは何を物語っているかといえば、
単に国土地理院が削除した電線情報を復活させたのは何故かという話ではない。
とうの大昔に日米地位協定や安保条約を変えて
日本国民を米軍から守る姿勢を日本政府が確立すべきだったということだ。

2012年7月26日 (木)

43.原子力規制委員会の同意人事

国会の「同意人事」はどう決まるか?

衆議院と参議院の両方に
議院運営委員会(以下、「ギウン」と呼ぶ)という場所がある。
(この裏には「国会対策委員会」という非公式な会議もあるがここでは触れない。)
簡単に言えば、法案審議の順番や日程を決める会議である。

このギウンで本日、「原子力規制委員会」の同意人事案が内示される。
同意人事とは衆議院、参議院の両方で同意が得られれば
初めて了承される人事である。

本日、内示にかけられると、国会の慣例によれば
だいたい10日ほどで、本会議にかけられ、シャンシャンと通っていく。

この10日の間に、各党(全党)が持ち帰って
この人事の正否を決めることになっている。

各党の態度がハッキリするのを待って、
ギウンに内示した内容が内閣から正式文書となって、
正式に、衆参の両議長に出される。

その間、ギウンが本会議にかける日程を決めて採決する。

しかし、「内示」であるから同意が得られなければ差し戻されるだろう。

日本列島をゆるがせにしたフクイチ事故を受けて、
設置される「原子力規制委員会」である故に慎重にありたいし、
あるべきである。

しかし、今回の人事に異議を唱える国民は大勢いる
国会議員だって無責任に正否を決めることができるわけがない。

少なくとも、人物の適正性を明らかにするように
参考人として国会にまず呼んで、所信を明らかにしてもらうべきではないか?

2012年7月19日 (木)

42.うるさいジャーナリストを排除する方法

大きな山、小さな山、同時並行で複数の仕事。7月17日、
大きな山が一つ終わって、次の大きな山に登る前の小山と対峙する合間に
気になっていることを解消しに、2つの別の取材を終えてから東電会見にいった。

フリーランスのジャーナリスト木野龍逸さんが
東電敷地内への立ち入り(会見)から排除されたことについて

それがフェアな判断なのかどうか、を判断しにいきました。
その判断に使ったのは二つの質問です。
・ ルールはルール?東電はルールを守っているのか?
・ 東電株主総会を発信した人は木野氏と同じ扱いを受けているのか?

やり取りの「取材メモ」を出しておきます。

7月17日東電会見
http://www.tepco.co.jp/tepconews/library/movie-01j.html
→定例会見(一週間分)→2012/7/17(火) 一週間は見ることが可能

■ルールはルール?東電はルールを守っているのか?
(略)13:18あたり~
Q:今日出されている資料で、保安規則違反があるというお知らせがあるが、この他に今までどういう法令あるいは規則に違反をしているかリストをいただきたい。

東電(松本純一原子力・立地本部長代理):リストは作っていないが、こういった保安規定違反があったという事実につきましてはすべて公表しておりますので、ホームページをご覧いただきますと、「保安規定違反」で検索されると引っかかってくると思います。

Q:その他の法令違反については、今、思い付くもので結構だが上げていただけますでしょうか。前に松本さんに伺ったと思うが、海洋に放射線物質がばらまかれているという状態、これは法令違反であるとおっしゃられていたが、このような形のもの、どれぐらいあるか、今、思い付く限りでいいのですが、上げていただけませんでしょうか。

松本:そうですね。過去のもので言いますと、私ども保安規定違反というのは何回かやっておりまして、年に一二回程度はございます。今回のケースで言いますと、至近のもので言いますと、福島第一で今年の2月に行われた保安検査で、いわゆる保全計画にしたがった予備品のリストですとか、保全計画が適切に作成されていなかったということで保安規定になったということが至近ではございます。

Q:原子炉規制法で、原子炉周辺で働いている人以外が被曝をする。炉規法違反ですよね。

松本:うん。法違反かどうかはちょっとあの分かりかねますけど、違反かどうかを確認するのは、基本的には私どもではなくて、今で言いますと、政府、保安院さんの方にはなりますけれども。

Q:1年4か月の間に、かなりの汚染が広がっていると思うんですけれども、たとえば、茨城県産の林産水産物。随分、出荷停止になっているものがあります。補償がまだされていないものもあるわけですよね。こういったものというのは、要は損害を与えているということで、その規制によって出荷できなくなっている。その原因となっているのは東電の福島第一原発だと思っているんですけれども、そういった意味で、迷惑をかけているものから逆算をして何法に違反をしているのかということで、是非リストをあげていただきたいんですが、自主的に。

松本:3月11日以降のお話しということであれば少し状況としては難しいと思っている。
さきほど海洋放出の件、ご指摘がございましたが、当時は、放射線の放出量の観点から言いますと、当時、福島第一で決めております法案規定を超えている総量、あるいは濃度限度を超えた形での放出という形で保安規定に反している状況と私申し上げましたけれども、そのときにやったことは炉規法の64条、危険値の措置で対応させていただいておりますので、そのこと自身が炉規法に違反しているということには当たらないのではないかと言うふうには思っています。

(解説:当時は「保安規定違反」ではなく明確に「法違反状態」であると松本さんは答えた)

Q:最後の質問です。木野龍逸さんが今、この会見から排除されていますが、福田さんという方ですか、ルールはルールだとおっしゃっていました。木野龍逸さんが東電の株主総会でスマートフォンで配信をしたことのルール違反と、炉規法違反の罪とどちらが重いと思われますでしょうか

松本:どちらがどっちだと一概には言えないと思います。私どもと致しましては当時3月11日から、海洋放出につきましては、4月のはじめの64条を適用しての海洋放出でございますし、事故後、建屋の爆発等、原子炉が損失をしましたことに起因しまして大量の放射性物質を放出してしまったっていうことはございますけれども、こちらの法的問題と木野さんが私どもの施設の中で現在立ち入りをお断りさせていただいていることについては、まったく別の問題だと思っております。

Q:別問題はもちろんなんですが、何万にもの人の人生を狂わせていること自体と、それからそのことを思って、少しでも外部の方に情報を知らせようと1ジャーナリストがやった行為。これは一種の内部通報にも通ずるようなものだと思うんですけれども、その軽重の判断ができないと松本さんはお考えですか。

松本:はい。今のところできないと思っておりますし、当時の私どもでは、事前の録音録画に関しましてはご遠慮いただきたいということで何度かお伝えさせていただいておりますので、にもかかわらず、そういった録音配信をされたということに関しましては、少なくとも私は適切ではないと思っております。

(別テーマの質問)

■26:00~
回答する記者団の佐藤さん:関連してお聞かせください。東京電力が放射性物質を外界に出していることと木野さんが株主総会で配信したことの同じルール違反の重大性について「一概には言えない」という答えでしたけれども、常識的に考えて放射性物質をまいているという方が重いかと思うんですが、そういうことも言えない状態にある。ということは、表明できない状態にあるということでいいんでしょうか。

松本:少し補足というかご説明させていただければと思いますけれども、少なくとも二つのことを比べるようなことではないと思っています。今回大量の放射性物質を放出してしまったことの法律的な立場とそれからフリージャーナリストの木野さんが会見に当社の施設に立ち入りをお断りしている件については、比べるものではないと思っています。

佐藤さんの追撃質問続く(佐藤さん、追撃質問をありがとうございます。)(略)

■東電株主総会を発信した人は木野氏と同じ扱いを受けているのか?
40:00~
Q:株主総会の件です。猪瀬東京都副知事がお話しをされたとき、このコマというのは報道してよい部分だったのかどうか確認です。
松本:あのぉ、また(松本、寺澤譲り合う)
東電(寺澤):そこは株主の方が撮られたものだと思いますけれども。

Q:それを私はテレビで拝見をしましたけれども、放映したところは何局でしょうか。
寺澤:そこまでは私どもの方も調べておりません。ただ、いずれにしましても、え~、報道機関の方が、報道機関の記者の方が自分で撮影したという根拠のあるものはありませんでした。

Q:調べていないと仰いましたが、放映はされている。
寺澤:それは見ておりますけれども細かなところ、どこの社がやったかということは逐一は調べているわけではありません。

Q:インターネットメディアとかスマートフォンよりもテレビメディアの方が影響力が大きいと思うんですが、ルール違反としては。そういう意味では。
寺澤:@*#~
Q:ルールはルールとおっしゃるのであれば放映することを含めて、公平に扱うべきだと思いますけれどもいかがでしょうか、松本さん。

松本:ふぁい。あの少しご説明させていただきますけれども。今回私どもが問題だと思っているのは、度重ねて株主総会での録音録画はご遠慮いただきたいとお願いしているのにも関わらず、そういったことを実行されたということでございまして、まずそこが問題だというふうに思っております。したがって株主総会場、すべての方がそういった行為が行われているかどうかはチェックができませんでしたが、今回は少なくとも木野さんがそういった行為がやられていることが確認されましたので、現場でご注意さしあげると共にそういったことが守られない以上、東電施設での立ち入りをお断りしていただいたということでございまして、放映するかどうか、放映したかどうかを問題にしていません

Q:じゃぁ放映してもよかったんですか。

松本:放映することに関してましては、いわゆる株主総会に関しましては以前から申し上げている通り、株主の皆様の自由なご議論させていただきたいということで録音、録画、放送などについてはお断りしている状況ではございますけれども、その後の放映につきましては、どうかというふうにご質問であればそういうことはやめていただきたいと思っておりますが、私どもとしましてはまぁ木野さんの件につきましては先ほど述べましたようにそういう行為を行ったということを問題視しているところです。

Q:撮された株主の方は、テレビ局の方に頼まれて撮ったのではないでしょうか。

松本:その辺は分かりません。

Q:どうして調べないんでしょうか。

松本:その方が特定できない以上、私どもとしては調べようがございませんので、あのテレビ局さん新聞社さんもそうでございますけれども、おそらく、情報のソースについては経験上、私どもでは入手できないと思っております。そういった問い合わせは致しておりません。

---私の取材メモは以上。この後も、回答する記者団の佐藤さんが、他に注意を受けた株主の方は何人いるかなど、追撃質問をされた(見たい方は上記URLからお早めに)。

そして、気になっていた私の疑問は以下のような答えを得た。

■ルールはルール?東電はルールを守っているのか?
NO (そして、この後は保安院取材に移りました)
■東電株主総会を発信した人は木野氏と同じ扱いを受けているのか?
NO そして、論理が破綻している。

このやり取りから、
東電にとってはうるさい木野氏を排除する口実に東電株主総会を使ったのだろうと、私は判断しました。

2012年7月15日 (日)

41.関東一円の上下水道と湖沼

月刊「世界」8月号
「首都圏の水瓶が危ない!──
霞ヶ浦に溜まり始めたセシウムをどうするか」を書いた。
側面からさらに俯瞰して書いておきたい。

福島第一原発から百数十キロ圏内の霞ヶ浦(茨城県)に
その周辺に降った放射性物質がジワリジワリと流れ込み続けている。

霞ヶ浦」は現在のところ茨城県住民の飲み水であり、
年間5億円の漁獲高があった、生活と産業を支える水瓶だ。
NPO法人アサザ基金が始めた調査の結果に驚いて取材を始めたのだが、
取材を進めているうちに霞ヶ浦だけではなく
利根川流域の「浄水場」でも同じことが起きていることに気づいた。
川から水を引いて懸濁物を沈殿させて飲料水をつくる浄水場で
沈殿させた「浄水発生土」におびただしい量のセシウムが検出されてきた。

神奈川県川崎市の「下水汚泥」から高濃度のセシウムが検出され
その処理に困っているという話を、
去年の週刊金曜日8月26日号で書いたが
関東一円、上下水道と湖沼で同じことが起きていたのだ。

霞ヶ浦だけではない、
2012年4月2日、群馬県の「赤城大沼」のワカサギからも
430ベクレル/kgが検出されたことが公表されている。(*)
4月から新しい食品の基準値が100ベクレル/kgになった。
基準の4倍だ。これが、1年4ヶ月が経った今の姿だ。

神奈川県の西の端の「芦ノ湖」のオオクチバスからも
100ベクレル/kgが検出されている。(*)

東京電力福島第一原子力発電所
どれだけの人生や生活や生態系や食物や産業に影響をしているか。
それをあたかも忘れたように、見えないかのように
振る舞っている東電エリート達や政府エリート達の存在が・・・疎ましい。
脳みそは動いているのか?
目はついているのか?耳はきこえているのか?と言いたくなる。

霞ヶ浦が送ってくるメッセージは
大飯原発に対する「琵琶湖」や「淀川」が抱えるリスクの話に通じている。

食糧を生産する土や飲み水を得る川や湖で、
なぜロシアンルーレットのようなマネをするのか。

それは頭の悪い計算で、案外、六ヶ所村と結びついていると思うのである。

(*)水産庁データ
水産物の放射性物質の調査結果(一覧表)【平成24年4月以降公表分】(7 月12日現在)
http://www.jfa.maff.go.jp/j/sigen/housyaseibussitutyousakekka/other/120712_result_jp.xls

2012年7月14日 (土)

40.情報公開ラッキー7法案

今日は 「秘密保全法シンポジウム
~治安維持法より怖い!プライバシーが監視対象に~」

で、私自身は、情報公開法改正案のことを(20分間+パネル)話に行ってきます。
(本当はもっと適任がいると思うが)

この法案はまったくされる気配がない。
まだまだ不十分とは言え、行政情報の公開という点から
大きな前進ができる法案だ。

多分、改正案を通そうという機運が高まらないのは、
この法律案が通ったときの威力を国民もそうだが、
国会議員自身がきちんと理解できていないからではないか。

そこで、誰にでも覚えてもらえるように、
「情報公開ラッキー7法案」として、ゴロよく(?)まとめてみた。
今日、いらしてくれた方には、これらがソラで言えるようになって
帰ってもらおう。そして、早く審議入りして法案を通す機運を作っていこう。

今回の法律案のいいところは公開幅が広がり、
非開示幅が狭まることなのだ。

情報公開ラッキー7法案

■情報開示幅を拡大
1.ヒラペイペイ名前情報
2.御用学者意見名前情報
3.東電等の任意提供情報
4.審議検討又は協議情報

■非開示幅を限定
5.外交不利益十分情報
6.犯罪捜査公安十分情報
7.部分黒塗り含む情報

寝る間なし(当然ブログをいじる間がない)期間を一つ越したので
書きたかったが更新できていなかった(リクエストくださった方ごめんなさい)
ことをいろいろ書いていきたい。

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