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2012年6月 7日 (木)

29.越水堤防の解説YouTube

利根川流域市民委員会再結成のパネルディスカッションで
コーディネータをしたときに、
「越水堤防なら昭和50年代に国がなんぼでも報告書を出していた」
と、宮本博司さんがいうのを聞いた。

「越水堤防」とは、簡単に言えば、洪水が来て溢れても直ちに壊れない堤防のこと。
逆に言えば、普通の堤防について、国交省は
たとえ「余裕高」(想定する洪水の水位と、堤防のてっぺんと同等の水位の差)があっても、
「計画した水位を1㎝でも超えると堤防が壊れる」という考え方をとっている。

ダムは下流に行けば行くほど水位の低減効果は限定的であり、
たとえば八ツ場ダムでさえ、同じ群馬県内(八斗島)で30㎝程度(国交省が根拠なく言う公称)、
最下流の東京都江戸川区では「ほとんどないでしょう」と職員が言うほどである。

 もし余裕高(今や2mも4mもある)まで水位が上がっても大丈夫なら、
 効果が限定的なダム(0㎝~30㎝程度の水位低減)は
 それだけであっけなく不要となってしまう。

 むしろ、「中に何が入っているのか分からない土まんじゅう」のような堤防の
 水位に対する「高さ」ではなく、「質」を上げることが重要ではないか。

 その方が、たとえ想定を超えた大洪水が来て、計画した水位を超え、
 さらには堤防から溢れたとしても、より破堤しにくい。

 破堤して高い壊滅的な位置エネルギーをもった洪水に人や家が流されることを防げる。

最近、そんな考え方から、「越水堤防」に対する注目度は高かった。そこで調べた。

宮本さんが言っていた年代で探してみるとすぐに見つかった。
「越水堤防調査最終報告書」建設省土木研究所河川研究室:
土研資料第2074号,1984 須賀堯三・橋本宏・石川忠晴他」

そこで、執筆者の一人にさっそく連絡し
その時の成果を解説していただけないでしょうかとお願いし、以下を開催した。

2012年5月23日「学ぼう「越水堤防」の研究成果」
YouTubeはこちら http://t.co/yn4hlRlN

前後であまりに忙しくてろくに案内もできなかったが
すでに90人が見てくださった。やって良かった!
どのような研究だったのか、とても分かりやすい解説です。

研究の存在を教えてくれた宮本博司さんに見ていただくと
さっそくコメントが送られてきたので、
次のコマでご紹介をさせていただきます。

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