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2012年4月25日 (水)

7.放射能「封じ込め」の失敗と、あらたな封じ込め

喫緊の課題はたくさんあるが、
日本全国の問題で言えば、
1)原発を再稼働しないことを前提にエネルギーをどうするのか、
2)今後長期にわたって首都圏を含む東北・関東の
空域、陸域から、川や地下水といった経路を通って
湖沼や海へ流れ出す放射能汚染をどうするのか。

この二つが最大の問題ではないだろうか。

1)は人間のエネルギー消費をどう管理するかであり、
「金儲け」とのトレードオフがあるとしても、
人間の理性によって倫理的な選択をしようという政策決定が
なされれば、管理は不可能ではない。相手は所詮人間である。

(ただし、それすらしようとしない「官僚」が政治をコントロールし
人々を統治しているために、
地震という天災リスクによる人災リスクをゼロにできず、
対処すべき問題が減っていない。)

2)については、より賢明でより困難な選択が必要となる。
汚染の「経路」の一つが人間の身体となりえるからだ。
内部被曝、外部被曝という直接的な「経路」と共に、
土壌汚染、水質汚染に由来する他の生物や水の摂取により、
物理的、時系列的に、放射能が消えるまで循環し続ける上での「一経路」となる。

東京電力が放射性物質の「封じ込め」に失敗した以上は、
「放出された放射性物質の悪循環」と「人間」の距離が問題なわけだが、
目下のところ、政府は、情報と判断材料を適正に開示することなく
「緊急時避難準備区域」の解除や
「警戒区域」の「避難指示解除準備区域」への移行によって、
「人間」を悪循環の輪の中に「封じ込め」ようとしている。

その悪循環の輪の外にいる人間でさえも、漫然としていれば
人間のコントロールが利かない「循環」による汚染の影響を受ける。

どこまで「悪循環の輪」の外へ人間を出し、距離を取るか、
「悪循環の輪」を小さくするかが問題であるにもかかわらず、
目下のところ、政府は、引き離しに腐心しているとは言えない。

「瓦礫処理の広域化」や「除染」という名の「移染」によって
「悪循環の輪」を広げ、人間をその輪の中に封じ込めようとしている。

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