9.人間の封じ込めと避難の権利
6で「放射能「封じ込め」の失敗と、あらたな封じ込め」を書いた。
一朝一夕に裏付けなしに書いているわけではないので補足させてもらう。
「人間を放射能汚染の中に封じ込め」の問題は、
昨年7月22日前後に、繰り返し、政府・東電合同会見で提起した。
私のジャーナリストとしての軸足は「川」にあり(以下★)、
残念ながら、その軸足を動かせるタイミングではないので、本当は
東京電力福島第一原子力発電事故も取材する余裕は全くなかった。
が、ある衝撃をきっかけに2011年4月になって取材を始め、
以後、どうしても「人間」として我慢ができないという事項について
また記者として依頼を受けた切り口で必要最低限の取材に入った。
汚染地域への人間封じ込めについては
政府の意思がある方向性を持ち始め、
深刻な状況が作り出されている最中に質問を繰り返した。
◆7月22日「避難の権利」について
この頃の会見録は政府自ら公開するようになったのでご参考いただきたい。
http://www.cas.go.jp/jp/genpatsujiko/pdf/godokaiken_110722.pdf
(P.9~、P.31(細野大臣回答)、P.38~。
および東電松本氏に切れている質問P.45~)
どなたか存じ上げないが、多分IWJさんの映像を一部切り取って
YouTubeにアップロードしてくださっている。
画像 (←細野大臣の回答は2:30~)。
同種の質問を聞き始めて何度目かだったので、私は静かにキレている。
そのため、しつこく、しつこく、何故質問をしているかを含めて聞いている。
◆8月4日「避難の権利」について
会見録 http://www.cas.go.jp/jp/genpatsujiko/pdf/godokaiken_110804.pdf
画像 加藤審議官(原子力安全委員会事務局)2:50~
画像 園田大臣政務官(内閣府)0:00~
記録としてリンクさせていただく。
面割れしたくないので、できれば目を逸らして聞いていただきたい。
なお、上記は週刊金曜日2011.7.22号で
「政府、文科省、県は何してる?疎開が進まない理由」を書いた後の
フォローアップとして問い続けたもの。
このときに福島県がSPEEDIデータを捨てた問題を書いたが
世の中では大騒ぎにならなかった。そのフォローアップ記事を
昨日でた週刊金曜日(4月27日、5月4日合併号)の金曜アンテナで
「SPEEDIのデータ削除調査 福島県の説明は支離滅裂」として書かせてもらった。
★ 2012年4月26日、27日に電車の中等で発信したことをまとめてくださった方がいるので、今何を追っているかの一部は、こちらで見ていただきたい。
ちなみに明日4月29日は、関連テーマで
集会「関東平野にも、脱ダムの風よ吹け!
利根川水系河川整備計画の出直しをチャンスに!」の討論の部分で
コーディネータを務める。
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